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シロアリ対策(防蟻、防腐)から建築会社の本気度を見る

こんにちは、茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。

今回は家づくりにおいて、とても重要なのにあまり注目されない防蟻防腐対策(シロアリなど)についてのお話です。

家を建築中、もしくはもうすでに新築に住まれているという方に「あなたのお家の防蟻防腐対策はどのようになっていますか?」と聞いてみても「たしか5年保証が付いていると言われた気がする」「よく覚えてないけど何かやるって言ってた気がする」「あんまり気にしてなかったけど、工務店がちゃんとやってくれてるんでしょ?」と言われる方が多いかと思います。中にはしっかりとご自身で勉強されて「この施工方法にしてください」と指定される熱心な方もおられるようですが、土地や間取り、設備仕様に比べるとどうしても業者任せになりがちな事項です。

もちろん我々工務店にとっては安心を提供するうえで、防蟻防腐対策は絶対に考えなくてはいけないのですが、実際には真剣に考えている実務者は本当に少なく感じます。

「よくわからないけれど、会社の方針でこの防蟻材を使うことになっているから」「とにかく保証が付いていれば大丈夫」という建築会社のスタッフは残念ながら一定数でいます。

住宅における劣化の原因は主に腐朽菌とシロアリ

住宅における劣化原因の1位は腐朽菌、2位がシロアリと言われています。

腐朽菌というのはきのこの仲間で物を腐らせてしまいます。

シロアリはご存じの方も多いように物を食べてしまいます。

腐朽菌は主に木ですが、シロアリに関してはガラスと陶器以外は食べてしまいますので、鉄骨造やコンクリートで作られていても安心できません。

腐朽菌やシロアリが発生して、家の中がカビ臭くなってしまったり、虫が家の中を歩いていたりすることは、ある意味恐怖ですが、本当に怖いのは発生することではなく、被害にあった後に建物の耐久性が低下してしまうことです。

少し前の話になりますが、大阪の大学の研究結果では阪神淡路大震災で倒壊した建物の8割以上が腐朽菌やシロアリの被害に遭っていたいたという調査結果が出ています。

地震大国の日本では家づくりにおいて、耐震性には特に力を入れていると思います。

しかし、耐震等級3(今の日本の制度では最高等級)の丈夫な家を造っても、「震度7の地震に〇〇回耐えた」という実験をしても、構造体が劣化してしまったら、全く意味がなく、ただの危険な建物になってしまいます。

ですから耐震性能はもちろんですが、劣化対策もしっかり考えなくてはなりません。

実際に一つの家がシロアリの被害に遭う確率は20~30%と言われておりますが、一生に一度の家づくりを託される側からするとそんな運に任せるような事はできませんし、したくありません。

もしこのブログを読んでおられる方の中で、家づくりを計画していて、検討している建築会社さんがあるならば、担当者に「御社の劣化対策はどのようにしていますか」と聞いてみてください。

その答えで,その建築会社の本気度が見えてくるかもしれません。

それでは、また(^^)/

ZEH

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