こどもみらい住宅支援事業
まだまだ寒さが厳しいですね( ;∀;)春が来るのが待ち遠しいです。
今回は新しい住宅補助金のお話です。昨年の11月頃ですが、あたらしい住宅補助金が閣議決定されました。
その名も『こどもみらい住宅支援事業』☚HPはこちらから。
新築もリフォームも対象ですが、今回は新築時のお話をさせていただきます。
毎度おなじみの『2050年カーボンニュートラルの~』、『子育て世代の~』という前置きがありますが、要は条件をクリアすれば60万円~100万円補助金がもらえるということです。
何と今回は現金支給!
過去の補助金はポイント制が多かったので、交換商品の一覧を見て「何だよこれ、高くないか? これじゃすぐポイント無くなっちゃうじゃん」ということもあったのですが現金でもらえればすごく嬉しいですね(^^)/
補助金をもらうにあたっていくつかの基本条件がありますので書いていきます。
・自ら居住すること
・18才未満の子供がいる世帯であること
・お子さんはいなくても夫婦のどちらかが39才以下の夫婦世帯
(リフォームに関しては全世帯が対象です)
・令和3年11月26日から令和4年10月31日までに工事請負契約を締結すること
が大まかな基本条件です。
次に支給額についても簡単に触れておきます。
・ZEH系住宅→100万円
・長期優良住宅や低炭素住宅などの省エネ性の高い住宅→80万円
・一定の省エネ性能がある住宅→60万円
支給額による住宅の違いについては今回詳しい説明は省略させていただきます。
その他概要を読んでいくと、今回の補助金には大きく分けて3つの注意点がありますので順に説明していきます。
①工務店やハウスメーカーの事業者登録が必要
今回の補助金は各建設会社ごとに事業者登録が必要です。
意外と今までは施工会社による事前の登録は必要ないことが多かったのでここは要注意です。
つまりお施主様が希望しても施工会社が登録していなければ一切使えないということです。
今家づくりの計画をしている方の中で今回の補助金を使いたいという方は必ず施工会社に確認しましょう。
②もらえる条件が緩い?
近年の補助金の傾向を見ると補助金を受けるための条件として省エネ性能や長期的に持続可能な家などの認定を取得した住宅に対して付けられることが多く、その証明として構造計算や第三者検査機関の評価書などが必要でした。
もちろん今回も最大の100万円や80万円の補助金をもらう場合はそういった証明が必要なのですが、60万円の補助の場合の必要書類は建てる家の省エネの計算書等があれば良いそうです。
一般の方にはあまり知られていないのですが、実は2021年の4月から新築住宅において請負契約の前後に建築士からお施主様に建てる家の省エネ性能を説明し、書面にて交付することが義務付けられています。
この時に交付する書面がそのまま添付書類にすることを認められていますので、特に別途申請費用、発行費用を掛けなくても補助金がもらえるということです。
これはすごくいいことだとは思うのですが、実はこのことが落とし穴になりそうな気がします。
その理由は次で説明します。
③補助金の予算額が少ない
今回の補助金の一番の注意点はここです。
事務局HPの概要部分には今回の予算額は542億円と書かれています。
昨年出されていた『グリーン住宅ポイント』の予算は1094億円
一昨年に出されていた『次世代住宅ポイント』は新築、リフォーム合わせて1300億円
過去の一般向け補助金と比べて半分程度の予算となっています。
さらに過去の補助金は新築の場合、第三者機関による証明書などが必要でしたが、先ほども述べたように今回の補助金はそういった敷居が低く、多くの方が補助金を受けられる対象となる見込みです。
ですので「期限前に申請したけれど予算がなくなってしまったのでもらえなかった」という人が続出してしまうかもしれません。
もしかしたら国会で追加の予算を出してもらえるかもしれませんが今時点では、わかりません。
以上が今回の補助金の大きな注意点です。
最後に
補助金は家づくりにおいておまけみたいなものです。
もちろんまとまった額の補助をもらえれば新居用に大きな洗濯機や冷蔵庫、大型家具がもらえたり、現金でもらえれば外構にカーポートや外物置が付けられたりと良いこともあります。補助金を狙って契約日や着工を多少前後させるのもアリでしょう。
しかしあまりにもそれに固執して家づくりの計画を行ってしまうと、補助金の期限が迫ってきてじっくり計画せず、あとで後悔してしまったり、補助金に合わせて計画を遅らせていたら建築資材の価格が上がってしまったりなどの弊害が起きる可能性も否定できません。
そうなってしまうと家づくりの本来の趣旨から外れてします。
あくまでも家づくりの計画は建て主さんのペースで進めて、補助金はもらえたらラッキーくらいの心構えでいいと思います。
それと今回の補助金は国から予算が出ていますが、各自治体でも独自に補助金を出してくれているところもあります。(ちなみに当社所在地の筑西市は実はかなり手厚い自治体です(^^))
色々と調べてみるのも面白いですよ!
では、また!