耐震相談会に参加して
こんにちは。
筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
まだ関東は梅雨に入っていませんが、そろそろですね。
今年は長い梅雨が予想されています。
梅雨が明けたら灼熱の夏が待っています…
ご自愛くださいw
さて、先日筑西市からの要請で、市民の方に向けた耐震相談会に建築士会筑西支部の一員として相談員の立場で参加してきました。
事前の告知は主に市で広報してもらい、事前予約制で参加者を募ったのですが、当日は12名の方が来られました。
やはり事前予約でわざわざ来られた方の意識は非常に高く、図面や確認申請図書はもちろん、ファイリングした写真や定期点検簿などを持って相談に来られた方もいらっしゃいました。
内容としては事前に用意しておいたチェックシートでご自宅のセルフチェックをしていただき、その後その内容を元にそれぞれ建築士に相談をするという内容です。
チェックシートは10点満点で10点を取られた方はとりあえず緊急性は低いという事なのですが、満点を取られた方はいらっしゃいませんでした。
なぜならチェック項目の中に「過去に大きな災害に見舞われたことがありますか?」という項目があるからです。
参加された方は築年数がそれなりに経っている方ばかりでしたので、全員ご自宅が2011年の東日本大震災を経験されていました。
このことは私の中では非常に大きいだと思っています。
熊本地震では震度7クラスの地震が2回発生し、2回目の震度7の地震で倒壊した家屋が多かったそうです。
そしてまだ記憶に新しい今年の1月1日に発生した能登半島の地震ですが、実は2007年3月に石川県七尾市、輪島市、穴水町などでは震度6強の地震が観測されています。
その時の被害は亡くなられた方が1名、建物全壊609棟、建物半壊1368棟とされています。
そして今年の能登半島の地震の4月末時点での被害(石川県のみ)は亡くなられた方が245名、建物全壊8,181棟、建物半壊15,674棟となっており、前回と比較して10倍以上被害が増してしまっています。
また2020年ころから活発な地震活動も続いており、耐震性能が低下していたという背景もあるようです。
筑西市近郊では東日本大震災で震度6強の地震に見舞われています。
過去の事例を踏まえて予想すると、次に同じような大きさの地震が来た場合には東日本大震災以上の被害が発生することは容易に想像できます
リフォームやリノベーションでは目に見えるコトや体感できるコトが優先されがちです。
キッチンやお風呂などの水回りを変えたり、内観、外観を綺麗に直せば気分も新たに、気持ちよく快適に過ごせます。
断熱リフォームも夏暑く、冬寒いが解消されて快適に暮らせて、なおかつ光熱費も変わります。
一方で耐震改修はお金がかかる割には暮らしの実感という意味では恩恵は感じにくいかもしれません。
ただ、快適に暮らすというコトの前提に「安心、安全」があるという事を忘れてはいけません。
健康や事故も同じですが「自分は大丈夫」がのちに大変なことになるという事は皆さん分かっていおると思います。
決して水回りの改修や断熱改修は後回しにしてください、という事ではありません。
ただ私としては建築に携わる者の一人として、出来ることは限られるかもしれませんが、それでも地震などの災害で犠牲になる方を少しでも減らしていきたいという想いはこれからも常に持っていきたいと思う所存であります。
空き家問題にも同じような懸念点があります。放置してしまっている建物が地震で倒壊して近所の方の大切なものや人を傷つけてしまったら…
私たち工務店は依頼がなければ調査も補強工事もできません。
縁があってこのブログを目にした方は、ぜひ少しだけでも耐震の事を考えてみてください。
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀