家づくりを通してできることはあるのか?
こんにちは。
茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
二週間ほど前になりますが、念願の住育キャラバンに参加することができました。

昨年の茨城開催が終わった後にこのイベントの存在を知り、「ママは太陽」「おうちをパワースポットに」というキャッチフレーズに惹かれ主催者の方に半年以上前から「次いつ茨城でやるんですか?」と会うたびに聞いていました。
参加できるなら絶対に妻と一緒に聞きたいと思い、予定を合わせてもらって二人で参加でき、内容も大変すばらしいお話でした。
ですが、その時に出てきた内容で非常に気になったことが1つありましたので、今回はそのことについて書いていきたいと思います。
このことについては果たして書いていいのか?工務店のHPのブログに書いても良いものなのか?見た人で気分を害する人もいるのではないか?
そして何より自分が書くことにあまり乗り気ではない。少し悩んでいましたが、やはり大切なことだと思い、今回文字を打っています。
それは「子供の自殺」です。
正確には「コロナ禍以降、子供の自殺者数が大幅に増えている」ということでした。
日本における自殺者数は2003年の約35,000人(一日あたり約96人)をピークに減少傾向にあり、コロナ禍で若干増加したものも今はまた減少傾向にあり、2024年の暫定値では約20,000人(一日あたり約55人)まで減少しています。

人口の減少や高齢層の割合が増えていることも関係あるかもしれませんので一概に良くなっているのかは分りませんし、自殺者数が減るのは良いんじゃないの?と思われるかもしれませんが、衝撃的なのはこの後です。
自殺者数は全体では減っているにも関わらず、小中高生の自殺者数は増えているということ。

「夏休みなどの長期休暇の後は子供のメンタルが不安定になることがあるので、注意してください」といったことはテレビでも流れますし、マチコミなどの学校からのお知らせでも注意喚起されます。
コロナ禍も長期休暇同様在宅時間が増える傾向にあり、なおかつ世界的なパンデミックの状況で人々に何かしらの環境の変化があったのは言うまでもありません。
自ら命を絶ってしまった理由は様々です。
「友人、クラスメートとの関係性」「学業や進路での悩み」「鬱を含む病気での悩み」「家庭不和」といった理由が上位にあるようですが、これらの理由は直接的なものであり、それに至るまでの背景が必ずあったはずです。そしてそういう環境が何かが原因で作られてしまい、周りの人間の助けがあった人もいたと思いますが、支えきれなかった。
調べていくと自殺の理由の半数ほどは「原因不明」との資料もありました。ただ「原因が不明」と「原因がない」は全く別であり、分からないだけでそこに理由は必ずあったはずです。
今の日本における子供の自殺者数は非常に多くG7の国の中で子供の死因の1位が自殺というのは日本だけのようです。

個人的には事故や病気よりも自殺の場合は防ぎようがあると思います。
長期休暇中やコロナ禍など在宅時間が増える期間に住まいが子供に与える影響は考えている以上に大きいのではないか?
もちろん全てが解決するわけではないと思いますが、そういったことも考えて家づくりをしていければ結果は少し変わるのではないか?
空間デザイン心理学では「空間が変われば、人生が変わる」と言われています。
家づくりを通して主導する親の意識が良い方に向けば、子供や家庭内の環境も良くなるのではないかと。
今年はこの分野を多く学んで家づくりに反映していければと思っています。
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀