無冷房期間を伸ばすには
こんにちは。
茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
関東もそろそろ梅雨入りですね。
この時期は晴れていると半袖でも暑い!
雨だと半袖では寒い!
朝スマホで天気と気温をチェックして着る服を考えないと結構辛い時があります。
そして、そろそろエアコンを本格的に使おうか考える時期ですね。もうガンガン使っている人もいるでしょう。
私の感覚だと高気密高断熱住宅に住んでいる方ほど夏のエアコンの稼働時期は早いような気がします。
高気密高断熱の家はその性質ゆえに熱がこもりやすいからです。日中は外部の熱の侵入を防いでくれるので低気密低断熱の家と比べると涼しく感じるのですが、夕方になって外気温が下がってもなかなか室内の熱が排出されません。
なので日中晴れていて暑かった日は、帰宅時に外に比べて室内が暑いと感じる時もあり、そういった時にエアコンを付けたくなりますね。
もちろん低気密低断熱のお家と比べるとエアコンを稼働した際の快適さは違いますし、光熱費は安くなりますのでエアコンを付けることに抵抗は少なくなると思います。
それはそれで良いのですが、ちょっとしたことでエアコンの稼働時期を遅らせることができます。
それは「窓を開けること」
日中の不在時でも開けておいても差し支えないところは開けておくのが望ましいですが、難しい場合は帰宅後でも間に合います。
全ての窓を開ける必要はありません。
窓の配置や外部環境の条件によりますが、LDK、寝室、2階建てであれば階段室や2階のホールくらい開けておけば充分です。あとは室内ドアを開放しておけば計画換気と相まって、ある程度までは自然に室温がなじみます。
LDKは最も人が集まりやすく、調理や機器の使用などで自然室温が上昇しやすくなる箇所です。
寝室を開けておくのは就寝時の寝苦しさを緩和するためです。
階段室や2階のホールは高低差を利用して排熱を促そうという狙いです。
例えば対角に窓がある場合、窓同士の高低差がある方が空気が動きやすくなります。
先ほど窓配置や外部環境の条件と述べましたが、本来であれば新築時の窓配置はそれらもきちんと考慮しないといけませんね。
あとは開けたいところは開けても問題ありません。ただ水道にホースを付けて水を撒いたことがある方ならわかると思うのですが、口を絞ると水圧が増すように、窓も入り口を絞ると入ってくる空気の勢いは変わってきます。なので納戸や北側のトイレなど滞在時間の短い部屋の窓はあえて閉じてメインの部屋だけ開けておくというのもアリかと思います。(これは高気密であることが必須です)
3日ほど前の晴れて暑かった日に自宅で実測した時には夜19時の時点で2階の寝室の温度は29℃くらいにまで上昇していました。そこで計画的に箇所を絞って窓を開けて排熱していたら、22時くらいには室温が25℃くらいにまで下がっていました。
おそらく窓を開けていなかったら就寝時にも寝苦しかったと思いますが、25℃くらいであれば快適に眠れます。
真夏はさすがに外気温が夜間になっても決して涼しいとは言えないので今だけの暮らし方かもしれません。
通風を利用したエコな暮らしができる時期は近年どんどん短くなっている気がします。
でも、だからこそ自然の風を感じながら過ごせる今の時期を楽しみたいものです。
どうぞ、暮らしの参考、新築やリノベの参考にしてみてください。
ちなみに決してただ単に無冷房を推奨しているわけではありません。辛いと思ったら、ためらいなくエアコンを使いましょう!温度はいいけれど、湿度が嫌だ!という方も結構いらっしゃいますしね。
我慢のエコはあまり良いことではありません。
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀