土地が決まらないと図面は描けません
こんにちは。
茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
大分暑さが和らぎましたね。
夏祭りがひと段落して、これからは運動会や地域イベントが活発になってきます。
私も直近では、9月15日のしもだて商工まつりに建築士会のメンバーとして出展させていただく予定です。
当日はペーパークラフトでのまちづくり作成体験や自宅の簡易耐震診断、桧チップとブルーベリー苗木の無料配布などを行う予定です。
来場された方はぜひ遊びに来てください。
さて、今回は土地の話を。
先日、初めましての方がご来社されまして、今いくつかの建築会社を検討されているようで、その中の一社が土地を見ていないのに要望だけを聞いてプランと見積もりを提示してきたそうです。
その営業さんに、何を考えてプランを作ったのか聞いてみたいですw
その会社は以前もバッティングしたことがあり、その時はその土地に建てられないようなプランを提示してきていました。
注文住宅を謳っているのなら、もっときちんと土地のことを調べて、考えたプランにすれば良いのにと思う建築実務者は私だけではないでしょう。
私は常々、家づくりの計画ではデザインよりも、性能よりも、価格よりも、「間取り」が一番重要であると考えています。
なぜ間取りが重要かというと「デザイン」「性能」「コスト」のすべては間取りによる影響が大きいからです。さらには一番大切な暮らし方に影響を与えます。
形の良いまとまりのある「間取り」が計画できれば耐震性も良くなり、外観もいびつな形になることはなく整った佇まいになります。屋根形状の複雑化によるコストアップや雨漏りのリスク低減にもつながります。
また間取りを良くすることで、同じ仕様でも、使用する断熱材の絶対量を減らすことができたり、冷暖房機器が効率よく循環するような配置計画ができるようになれば光熱費の削減にもつながります。
間取りが整ったプランの場合は材料や工事費も無駄を効率よく抑えることができます。
無駄を省いて建物自体を小さくできればさらにコスト対策になりますね。
なので家づくりの『計画』の段階では間取りというのは本当に重要になってきます。間取りでの失敗はその後の工事では絶対に取り返せません。
さて、それほど重要な間取りですが、それを計画するにはその前にあるものを決めなければなりません。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、それが「土地」になります。
土地が影響を及ぼす事柄は、間取りだけではありません。
間取りの他にも陽当たりや、暮らしていく上で重要な周辺環境や周辺施設なども考慮する必要があります。
少し前の話になりますが、とあるハウスメーカーの方と話す機会があり、プランについて聞いてみました。
その会社は完全フルオーダーも取り扱っているようですが、金額を抑えるために、ほとんどの方にセミオーダーを進めているようです。
何百パターンとあるプランの中から敷地に合わせたプランを何点か見繕って提示してその中から一番希望に近いプランを選び、好みに合わせて修正するそうです。
修正には社内ルールが厳格に決まっているようで、全体の大きさは一切変更できず、階段の位置も変更できないようでした。ある程度の方は満足いくプランができるようですが、敷地によっては限界があるようで、違和感があるプランになってしまうこともあるようです。
いくら間取りのプロが考えたとはいえ陽当たりや周辺環境まで考慮して作っておくことは不可能だという事ですね。
もちろん土地にプランがはまれば規格住宅だって全く問題ありません。
規格住宅の多くは耐震性などはもうすでに計算してあるものが多いので、企画だからダメという事は全くなく、むしろフルオーダーで無理をさせるよりも安心できるかと思います。
ただやはり、土地に合わせた素直なプラン作りが一番良いという事ですね。
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀