屋根について考える①
おはようございます。
筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
先日、今年初めての学びの場に参加してきました。
昨年もたくさんのセミナーや勉強会に参加しましたが、今年も学びの姿勢は忘れず、さらに自社のブラッシュアップをしていきたいと思います。
今回はこれから家づくりを始めるうえで知っていただきたい屋根材のことについてです。
屋根の一番重要な役目は「雨漏りさせないこと」です。
お施主さん目線だと普通は「雨漏りするなんて工事業者の手抜きでしょ?」と思われるかと思います。
ところが何十年も100%雨漏りしない家を創るということは、実は当たり前のことではなく、場合によってはとても難しいことなのです。
屋根には雨漏りしやすい条件、形状がありますので、ぜひ参考にしてください。
もちろん雨漏りしないように工事をすることは、建築会社の責務ですが、建築会社任せにせず、お施主さん側も知識を身に付けてもらうことで、営業さんや設計担当の人に無茶な屋根のデザインを要求することは少なくなるかと思います。
ここをしっかり考えた上で仕上げ材やデザインを考えるようにしましょう。
屋根については基本構成と仕上げ材と形状の3回に分けてお話させていただこうと思います。
今回はまず「基本構成」についてです。
屋根防水の基本的な構成
ここから屋根の構成について触れたいと思います。
瓦などの屋根の仕上げ材は業界用語では一次防水と呼ばれます。
そして上記の一次防水の下にはルーフィングと呼ばれる防水シートが敷いてあります。
これを二次防水と呼びます。
仮に屋根材の下に水が入ってしまっても二次防水で水を抑えてくれます。
二次防水が破られてしまうと、「雨漏り」となります。
三次防水まで施工している場合は三次防水まで破られると「雨漏り」になります。
二次防水は本当に大切
この二次防水(もしくは三次防水)はとても大切なことです。
一次防水ももちろん雨から守ってくれますが、実際には一次防水の下に水が入ってしまうことは起こりえることなのです。
その時に守ってくれるのが、二次防水です。
おそらく一次防水だけでは、ほとんどの屋根で雨漏りが起きるでしょう。それくらい二次防水は大切です。
二次防水で大切なのは防水性と耐久性の高いシートを選ぶことです。ここは予算を削ってはいけないところです。
仮にA社とB社で見積もりを見比べてみて、B社のルーフィング工事の方が高かったとしたら、それは高いのではなく、防水に対する意識が高いと思った方が良いくらいです。
ルーフィング工事の値段は高くなったとしても数万円程度ですので、長い期間雨漏りを心配せずに住むことを考えたら、少しでも良いものを使ってもらいたいのは当たり前ですね。
御社では「ルーフィングは何を使っていますか?」と聞いてみるのも良いかもしれません。
そこできちんと答えることが出来る建築会社であれば、お施主さんのことをしっかりと考えているという事です。
もちろんルーフィング工事の丁寧さもすごく大切ですが、これはなかなか工事中に見ることは難しく、判断がしづらいですが、上記の質問にしっかりと答えられる会社であれば、施工もしっかりと行っている可能性は高いです。
屋根は外壁よりも雨漏りのリスクが大きい、そして屋根の見えるところだけでなく、その下の見えなくなってしまうところも大切なんだという事を覚えておいてください。
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀