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本当に必要? 1.25坪のお風呂

こんにちは。

筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。

今回はお風呂の大きさについて書いていきたいと思います。

建築会社のモデルハウスやメーカーのショールームなどで実際に見たことがある方もいるかと思いますが、分からない方もいるかと思いますので、まずお風呂の大きさについて簡単に説明します。

尺モジュールとメーターモジュールの違い

まず日本の建物はモジュールと呼ばれるピッチの基準が2種類あり、ピッチ基準が91センチの家は尺モジュール、100センチが基準の場合はメーターモジュールと呼ばれています。

建築会社ごとに決まっていて今回はモジュールの説明は割愛しますが、当社では尺モジュールを採用しておりますので、今回は尺モジュールのお風呂で話を進めていきます。ただし寸法の違いだけで、メーターモジュールで検討されている方にも参考にはなるかと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

今選ばれているお風呂の大きさは大きく分けて4種類

一般的な呼び名は

・0.75坪タイプ(1216,1316)

・1坪タイプ(1616)

・1.25坪タイプ(1618、1620)

・1.5坪タイプ(1624)

の4種類が多いです。

特注など、それ以外のサイズもありますが、戸建て住宅のユニットバスの場合、ほとんどが上記の4パターンのどれかだと思われますので、この4つで検討していきます。

一番多いのは1坪タイプ

最もシェアが多いのは一坪タイプです。

1616タイプとも呼ばれ、内側の寸法で約160センチ×160センチです。

このサイズからは、足を延ばして浴槽に入れます。

ショールームでも一番展示が多く、特に大きさにこだわりがなければこちらの大きさで決められる方が多いです。

今回はこの1坪タイプを基準にそれ以外の大きさのユニットバスを検討していきます。

この中で0.75坪と1.5坪は少数です。

0.75坪はどうしてもスペースが確保できない狭小地やアパートなどに多いです。

洗い場の奥行きが狭くなりますし、浴槽も大人だと足を延ばすことも難しいので、あえて0.75坪を選ぶという事は少ないでしょう。でも住む人のライフスタイルがシャワーメインで小さい子供とお風呂に入らない場合など、優先度が低いと考えれば0.75坪のお風呂を選択するのもアリだと思います。ほとんどシャワーしか使わないという方は滞在時間は1日10分ほどでしょうし、浴槽が小さいという事はその分給湯量も少なくなり、節約にもなります。建物の面積が決まっている場合などその分洗面室を大きくすることもできますので。

1.5坪の場合は、お風呂の大きさに対してこだわりが強い方向けです。

洗い場も浴槽も大きくなるのでゆったりとしたお風呂でリラックスする生活がしたい人は全然良いですね。ゆったりと景観を楽しみたいという方もいるでしょう。

ただしデメリットもありますので、少し知っておいてもらいたいです。

家の中で一番エネルギー消費が多い給湯の量も多くなりますし、照明の量も増えたり、換気扇も容量の多いものに変更になります。またお風呂の容積が増えることで温度が上がりづらく寒く感じるようになります。たかが0.5坪と思われるかもしれませんが、お風呂は服を着て入れませんので、この差はかなり大きいです。

もちろん費用も上がります。ユニットバス自体のお値段は25万円くらいのアップですが、建物自体も0.5坪増えますので仕様が同じでも50万くらいは上がると思った方が良いでしょう。給湯器の容量を増やす可能性も考えるとそれ以上の値上がりになるかもしれません。

それらのデメリットを知った上でもお風呂にこだわりたい人にはお勧めです。

比較対象となるのは1.25坪のお風呂

上記の理由から多くの場合、1坪か1.25坪のお風呂かで選択することが多いです。簡単に比較してみます。

・1.25坪にするとコストが上がる。ユニットバスの値段だけだと10~20万円程度だが建物や設備機器のコストアップもしっかりと検討する必要がある

・1.5坪ほどではないが大きくなると温度が上がりづらいので、寒さを感じやすくなる。浴室暖房を付ければ寒さは解消できるが光熱費は増える

・浴槽の大きさは変わらないので浴槽内の給湯量は同じ

・1.25坪は洗い場が大きくなるので子供と入った時に1坪と比べると余裕がある

・1坪と1.25坪は選べる機器やオプションなどはほぼ変わらない

まとめ

ご相談に来られる方で、すでにハウスメーカーの展示場などで実際に中のお風呂を見られてきた方は最初のヒアリングの時に1.25坪でご希望される方が多いように感じます。

総合展示場などは見栄え良く作っていますので、1.25坪が多く、営業マンに「お子様と入られるなら大きい方が良いですよ」と言われ実際に中に入ってみて「確かに!」と思われるようです。

それは良いんです。でもその営業マンさんはデメリットもしっかり伝えているのかが気になります。

家を建てようと思っている時は夢が膨らんでいる最中ですので、なかなか気づきませんが、その家に何年住む予定なのか?その中でお子さんとお風呂に入る期間はあとどれくらいなのか?

そこまでしっかり考えないでただ「子供と一緒に入る時に広い方が良いから」という理由だけでお風呂を広くした場合、子供たちが大きくなって家族がそれぞれ一人ずつお風呂に入るようになった時に、全員がただ寒い思いをしたりするだけになりませんか?

少し大げさかもしれませんが、そこまで考えないと後で後悔することになるかもしれません。

私は自宅は1坪タイプ一択でした。小さい子供が3人いますので私を含めて4人でお風呂に入ると1坪のお風呂の洗い場だと結構狭いです。でも優先的に一人ずつ洗い、洗い終わった子からどんどん浴槽に入ってもらえばそこまで長時間窮屈にはなりませんし、今だけだからと思えば特にデメリットには感じません。あとはもう慣れましたw

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。

私は自宅は1坪タイプにしましたが、決して1.25坪タイプがダメだとは思いませんし、要望があれば何の迷いもなく1.25坪で図面を書きます。

ただデメリットをしっかり知ったうえで1.25坪を選択してもらいたいなと思い今回ブログにしました。

デメリットまでしっかり考え、それでも1.25坪が良いと思えば絶対に1.25坪にするべきです!

ただのノリで決めちゃうと後悔するかもです。

それでは、また(^^)/

🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀

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