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本当に要らない?トイレとお風呂の窓

こんにちは。

筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。

先日半袖で仕事ができるくらいに暖かくなったと思ったら、その二日後には雪がちらつくような寒さに舞い戻ってしまいました。

花粉の恐怖もありますが、春の暖かさが待ち遠しいです。

さて今回はトイレとお風呂の窓のお話し。

昨今のインスタ等のSNSではもっぱら「窓不要論」が出ていますね。

その多くはプロ施主と呼ばれる、家づくりに詳しい一般の方達が多いような気がします。

確かにプロ施主の方たちの意見は的を得ているものも多く、私もなるほど!と思う時もあります。

建てる側目線での発信は家づくりの情報を収集している方たちにとって、とても参考になりますね。

ただ中には工務店目線で見ると「それはちょっと極端すぎるでしょ」「ケースバイケースで一概には言えないと思うけど」と言った内容もありますのであまり鵜呑みにしてもらいたくないところもあります。

話を本題に戻します。

トイレやお風呂の窓は有った方が良いのか?無い方が良いのか?

これは他の方も言っているかと思うのですが、どちらを選択しても良いんです。

ただし理由を明確にしないと後から後悔することになるかもしれません。

アンケート調査ではトイレや窓は付けても付けなくてもそれぞれ後悔ポイントになる割合が高いです。

おさらいになってしまう人もいるかと思いますが、一度ネットやSNSなどで言われている主なメリットデメリットを書き出してみたいと思います。私の意見ではなく、あくまでもネット情報です。

窓を付けるメリット

・昼間であれば、空間の明るさを確保できる(電気代の削減)

・(開閉式にした場合)一時的に大容量で換気ができるので、トイレであれば臭い、お風呂であれば熱気や湯気などの対策ができる

・狭い空間なので窓があることで開放感が生まれる

・窓台の部分をちょっとした小物置き場としても使える

窓を付けるデメリット

・単純に窓を取り付ける分費用が上がる

・掃除の手間が増える

・窓を付けた分、断熱気密性能は悪くなる

・防犯面で心配がある

私見とネット上での意見の検証

窓にはそれぞれ一長一短があり、どちらが正解とかはないと思いますが、家を建てる時には選ばなくてはなりません。

私個人としては「トイレとお風呂にはそれぞれに合わせた最小のすべり窓を間取りや外部の周辺環境に合わせた位置及び高さで配置した方が良い」という考えです。

なのでお施主さんからの要望がなければ、ファーストプランで窓なしのご提案をしたことはありません。

まぁ結局は窓アリ派ですw

ここからはネット上で出ているトイレ、お風呂の窓の意見について私見を交えた意見を記載していきたいと思います。

・以前住んでいたアパートではトイレもお風呂も窓がなかったけれど、不便に感じたことがなかったので新築時も窓をなくした
→賃貸アパートのような短期的な居住空間と違い、終の住処にしようと思っているマイホームですので少しだけでも暮らし方をイメージして、それから結論を出してもらいたいです。

・プライバシーや防犯が気になり、結局ほぼ開けてないので要らなかった
→外部環境に合わせた適切な配置や高さにしたり、そもそも人が入ってこれないサイズの窓にすることで対策できます

・窓の位置が低く夜間だと、型ガラス(すりガラス)にしたけれど体のシルエットが見えて嫌だ
→一般的によく使われる型ガラス(すりガラス)のほかに「フロストガラス」という種類のガラスがあります。そのガラスはよりシルエットをぼかすことが出来ますのでお風呂だけフロストガラスで検討してみるのもアリです。

・入浴しながら外の景色を楽しみたかったが、視線が気になり結局開けてない。それなら付けなければ良かった
→お風呂の窓の役割は主に採光と換気ですが、景観となると土地の周辺環境も関わってきます。景観を求めるのであればお風呂を2階に配置して、なおかつ景色が開けている方位に配置できれば実現可能だと思います。

・掃除が大変
→窓の種類によっても掃除のしやすさは格段に変わります。引違い窓のような溝が多い窓だと掃除の手間が増えてしまいますので窓の形状を検討すれば良いのです。ハンドルの形状もなるべくシンプルが良いです。横長にして高さを上げすぎないことも重要です。

・常に薄暗い空間になってしまったので、小さくても良いから窓を付ければよかった
→たとえ北側の小さい窓でも、あるかないかで明るさは全く違います。お風呂は隣接する脱衣室なども暗くなりがちですので、全体の間取り計画から確認したいですね

・窓をナシにして換気扇をグレードの高いものにしたけれど外気を取り入れることが出来ないので換気効率が悪いような気がする
→その家の換気経路計画を見てみないと一概には言えませんが、換気は内外温度差が大きいと空気の流入量が増えますので、例えば真夏にお風呂の中にこもった熱を外に排熱する効果は窓があった方が断然高いです。

・換気扇だけではトイレの臭いがなかなか抜けない
→上記と同じで窓を付けることで一時的な換気を促せます。特に温度差が大きい真冬などは暖かい方から冷たい方へ移動する熱の性質も手伝ってくれるので5~10秒ほど窓を開けるだけで臭いが一気に無くなります。

・断熱効果が低くなるので、寒い(暑い)
→トイレもですが、特にお風呂は服をすべて脱いで入るので、寒さ対策は健康面で考えても特に重要です。当社ではトイレやお風呂など、脱衣する部屋には断熱効果の高いトリプルガラスを提案しています。壁と同じ断熱性能にはなりませんが、通常のペアガラスと比べて表面温度を約4℃(条件による)上げることができます。

それ以外にも様々な意見がありましたが、お時間の関係でここらへんでやめておきます。

コストに関しては、窓がない方が絶対に抑えられますし、家の断熱性能値(Ua値)も向上します。

まとめ

途中で述べましたが私個人としては窓アリ派です。

その代わり様々なデメリットの対策として
・トリプルガラス
・窓サイズのできる限り最小化(小さ過ぎても良くない)
・窓の形状は横すべり窓(FIXは掃除は楽だけれど換気ができない)
・周辺環境に合わせた配置

といったところは気を遣ってご提案しています。

結局のところ色々と考えて決めていただければ、それでOKなんですけどね。

それでは、また(^^)/

🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀

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