家の高い安いを判断するには
こんにちは。
茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
先日義妹の結婚式に家族で参列しました。
今年は実妹の結婚式もあり、親族としての参加が続きました。
22~30歳くらいまでは自分の結婚式も含め、友人の結婚式がバタバタ続きましたが、その時の結婚式はとにかく「楽しい」だけでしたが、子供が産まれてからの結婚式は親の目線でも式を見るようになり、また違った感情を持つようにもなりました。
冠婚葬祭の中でもやはり結婚式は特に幸せな雰囲気が感じられますね。
近年ではコロナ禍による自粛などもありましたが、親に感謝を伝える、親が子供の成長を見届ける、社会人になり忙しくなって中々会えなくなってしまった友人と楽しいひと時を過ごす、といったことができる結婚式は素晴らしい行事の一つだと思います。
さて今回のブログのテーマはお金の話。
先日、住団連という団体が公表した住宅取得調査に関する結果を見る機会がありました。
元データはこちらをクリック(PDFです)→2023年度戸建注文住宅の顧客実態調査
2023年の全体では建築費に4,566万円、土地代で1,650万円、合計6,681万円となっております。
有効サンプル数は2,846件となっていますが、この金額は地域、収入、家族構成など、区分せずにひっくるめた平均なので、都市部の方から見れば「へぇ、そんなもんなんだ」でしょうし、地方の方には「えー、そんなにかかるの?」という反応になるかと思います。
当社所在地の茨城県はつくば市、守谷市といった都内にアクセスできる、つくばエクスプレスの主要駅の近くの地域では利便性の高い住宅用地は、調整区域でもない限り、まず1,000万円以下では買えず、2,000万、3,000万くらいかかってしまうことがありますし、当社のある筑西市で言えば市内の中心部でも1,000万以下でも充分広くていい土地が手に入りますので、かなりの感覚の違いがありますね。
今回の調査のその他の条件の平均として
・世帯主年齢 40.2歳
・世帯人数 3.01人
・延床面積 123.5㎡(37.28坪)
・世帯年収 1,148万円
・自己資金 2,047万円
・借入金の年収倍率 5.1倍
・住宅取得費 6,681万円(建物4,560万円+土地1,650万円)
となっております。
いかがでしょうか?あくまでも全国平均なのでご自分の地域柄や状況に置き換えてみてください。
とは言っても、これはあくまでも実態調査なので別に参考にしなくても「なるほどね」と思ってもらうくらいで結構です。
大切なのは他の人の平均ではなく実際に家づくりを行う本人たちのことだからです。他の人がこれくらいかけているから自分たちはこれくらい、というのは少し違いますよね?
家づくりに関するお金のことで大切なことはたくさんありますが今回は2つ述べたいと思います。
1つはお金で大切なのは自分たちがいくらくらい家づくりにお金をかけるべきなのかを把握すること。これは完全に細かい金額まで出す必要はありません。長期間支払いをする住宅ローンでは例え100万円くらいでも月々の支払いは2,500~3,000円くらいの差ですし、あまり金額をはっきり決めてしまうと視野を狭めてしまう可能性もあります。
とはいえ新築計画時は金銭感覚がマヒしてしまいがちですので上限はある程度決めておいても良いでしょう。
2つ目は物の価値を知ること。今回はこちらに重点を置いて書いていきたいと思います。
巷に数多くある住宅会社では金額は相当な違いがあります。
その差は数千万ですので、中古の軽自動車と新車のアルファード以上に差があります。
中古の軽と新車のアルファードの違いは分かる人が多いと思いますが、2,500万円の規格住宅と3,500万円の注文住宅の違いが理解できるようになるには少し家づくりの勉強が必要になるかと思います。
例えば35坪で3500万円の家があるとします。
高いと思いますか?安いと思いますか?ちょっとだけ考えてみてください。
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どうでしょうか?判断出来ましたか?何となく自分たちの感覚で高いか安いかは思うことができますが、これだけでは判断できないのが普通だと思います。
ここから少し条件を付けて
パターン①として
耐震等級2、断熱等級5、屋根はコロニアル、外壁は窯業系サイディング、太陽光パネルなし、内装は床,壁,天井,建具をすべてビニール仕上げ
パターン②として
耐震等級3、断熱等級6、屋根は瓦、外壁は塗り壁、太陽光パネルあり、内装材は床,壁,天井,建具を自然素材仕上げ
とします。
これくらい条件が付けば35坪3,500万円という建物で比較した場合、少しでも家づくりを勉強している方なら、パターン①では高すぎるし、パターン②なら適正もしくは少し安いという判断ができるかと思います。厳密にはもっと細部まで検証して判断しなくてはいけませんけれども一つの目安にはなりますね。
車でも例えば「軽自動車で150万円」が高いか安いかの判断はそれだけではできません。
中古なのか新車なのか?新車であればグレードやオプションは?中古であれば年式や走行距離、事故歴や現車状況などを見ないとその価格の判断ができません。
初めから予算を決めてその範囲内で家を決めていくのか、自分たちが住みたい家を探しながら金額は後からお財布と相談しながら決めていくのか、どちらを選択するのも自由です。ただし、高い安いにはそれぞれ必ず理由があることを知っておいてください。
どうか安物買いの銭失いにだけはならないようにしてください。
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀