お知らせ

完璧に思える総二階の隠れた三つのデメリット

こんにちは。

茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。

先日筑西市内の小学校で職業体験フォーラムというイベントがあり、その中の「建築士」という職種のゲスト講師として参加してきました。

「建築」以外にも「農業」「看護」「介護」「福祉」「銀行」といった昔からある職種以外にも「ネイル」「WEBデザイン」「マーケティング」など近年注目されている職業もあり、本当に素晴らしくて面白い取り組みです。

また何がすごいって、この企画はもう10年以上続いており、すべてPTAが運営していて、学校側はノータッチだということです。もちろん授業編成などは協力していただかなければなりませんが、講師とのやり取り、誘導、設営、進行、後片付けなどは保護者だけで行っているようです。

確かに考えると、教師は教育のプロではありますが、数年で転勤してしまうわけであり、赴任先で後々まで受け継がれるような行事を立ち上げるのは難しいかもしれません。地域の小学校に関しては子供の数や年の差によっては10年以上同じ小学校に関わっている親御さんもいますので、そういったものに関しては保護者の方が作りやすいのかもしれませんね。

今回の建築の講義は「一点透視図法で部屋を描こう」というタイトルでやらせていただきました。
紙に鉛筆で点を取りそれをつなげて立体的な部屋を描いたのですが
「一人の人間(点)」が「縁(線)」によって結ばれて「世界(形)」を作るという隠れたメッセージもあったのですが、それを伝え忘れてしまったのが、心残りであり、まだまだ未熟な点であり、反省点でした。

講義後の質問で生徒さんから「家の設計で一番大切にしていることは何ですか?」との質問を受けて「家づくりの目的は家族が幸せに暮らすことなので、どうやったらその家族が楽しく幸せに暮らせるかを一番に考えています」と答えさせていただきましたが、伝わったかなぁ。

とはいえ素晴らしい企画に参加させていただき、自分自身を得るものがあり、運営の方々、サポートしてくれた建築士会の仲間たち、数ある講義の中から選んで参加してくれた生徒の皆様には感謝しかありません。

来年もまた参加させていただきたいですね。

前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ本題に入りますw

今回は総二階について書いていきます。

総二階の家とは?

総二階の家とは1階と2階の大きさが同じで、建物を真上から見た時にピッタリ重なる家だと思ってもらえればいいです。

家づくりの形の基本は真四角な家から始めます。その形を崩さずきれいにまとめたのが総二階。

総二階の家は構造的にも非常にバランスが良く、一番コストが抑えやすい形なので昔からよく採用されてきました。

そんな一見すると完璧に見える総二階の家ですが、あまり語られないデメリットについて三つ書いていきますので、総二階にする際の注意点として参考にしていただければと思います。ちなみに今回の話は二階建ての場合の話です。真四角な平屋の場合は当てはまりません。

①屋根の点検がしづらい(危険)

総二階の場合、点検のために屋根に上ろうとすると1階から長いハシゴをかけなければいけません。周囲に何もない場合は特に危険です。

そして屋根に上がれたとしても屋根の勾配(角度)が少しでも急だと屋根の上を歩くことができません。新築工事中は普通に歩けた場所でも周りに足場がなく、年数が経つと屋根にほこりなどが付着して滑りやすくなっており、大変危険です。

対策としては屋根に上りやすいような箇所を作り、1階から長く梯子を伸ばさなくても済むようにして、なおかつ屋根の勾配をできる限り緩やかにしておくことになります。

実際には屋根上に上がるのは業者さんがほとんどでお施主さんが自分で上ることは無いかもしれませんが、業者も人間です。怖くて危険なのは変わりません(実体験によるw)

②二階の避難経路を考えなくてはいけない

こちらは主に火災を想定しています。

住宅火災に関しては別のブログで書いていますので今回は省きます。
お時間がある方はぜひこちらもご覧ください
住宅の寿命が延びると心配になること

火災の発生場所が2階の階段から離れた場所であれば、ほとんどの場合、階段を下りて避難できるかと思いますが、発生場所が1階で、気づいたときには階段に火が廻ってしまっていた場合などは1階から避難できず、2階からの脱出になりますが、その際に総二階の場合は一階部分の屋根がないので窓の高さによっては飛び降りれない場合があります。バルコニーがあるとひとまず煙からは逃げられると思いますが、そのためだけにバルコニーを付けるかという話になるとまたいろいろと考えなくてはいけません。

対策としてはいざという時のために避難用も考えてどこかに大きな窓を配置しておき、なおかつ避難用のハシゴなどを2階に準備しておく、最悪飛び降りても衝撃が柔らかいもの(花壇の土の部分や芝生など、もしくはカーポートの屋根など)が下にあるように計画することが考えられます。ただ、飛び降りるのは非常に大きな賭けですので本当に最後の手段にしてください。できれば飛び降りることが無いような状況にしておくことが望ましいです。

余談になりますが、消火器は必ず家の中に置きましょう。火災の際は消火器があるかないかで結果は大きく変わります。

③外観デザインが難しい

これは好みにもよると思いますが、多くの設計士が思っていることではないでしょうか。

シンプルなデザインが良いとはいえ、真四角総二階の片流れ、切妻、寄棟屋根だと綺麗には収まるが決してカッコいいとは言えない、キューブ型の家でもまた別の問題が起きてくる。階高(建物の高さ)を下げても限界がある。

非常に悩ましいところです。

これは特に解決方法があるわけではなく、建物の高さをできる限り下げて、少しでもよく見えるようにすることでしょうか?
ただし、高さは会社ごとにルールがあるかと思いますので、変更できない場合があります。

好み、予算、敷地条件によってはお施主さんが良いと言えばそのままでもアリだと思います。

業界の裏話になりますが、設計が上手い人ほど建物の高さ(階高)を低くすることができます。低くできない人は知識と経験が少ない人であり、そういった人が無理に高さを低く設定すると工事中に大問題になることがあります。

なので大手ハウスメーカーさんなどは、誰が設計してもある程度綺麗に収まるように高めで設定されいることがほとんどです。

まとめ

今回のお話はいかがでしたか?

あまりネットで見かけないような内容を書いてみました。

もちろん総二階にはメリットもありますので、両方を知って検討していただければと思います。

それでは、また(^^)/

🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀

ZEH

家づくりに関することなら四つ葉工房へお問い合わせください。

四つ葉工房では、理想の家づくりを実現するお手伝いをいたします