お知らせ

間取りから考えることの欠点

こんにちは。

茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。

新年を迎えたと思ったらあっという間に1月が終わってしまいました。

これからは花粉に悩まされる時期になりますね。

今は小学校1年生くらいでも花粉症になってしまっている子がいるようですね。

早い子はもっと早いのかな?

自分たちが小学生の頃は周りに花粉症の子供っていなかったような気がするのですが、今は小さい子供でも花粉症で悩んでいる子供がいるのはなぜだろうと思い気になって調べたのですが、諸説は色々あるのですが、解明されていないようでした。

その中で思わず突っ込んでしまったのがあります。

あるサイトで原因として
「昔の子供と比べて外で過ごす時間が減り、今の子供は自然に対する免疫が弱くなっている」
とのこと。そして対応策として
「外で過ごすときにはマスクなどを着用し、手洗いをまめに行うこと」
と書いてありました。

どっちやねん✋

はい、本題に行きます。

今回のテーマは間取りについて

家づくりの計画では間取りは非常に重要です。

使い勝手、耐震、断熱、建築費用、住み心地、家族関係などあらゆる要素に影響を及ぼします。

私は非常に間取りに重点を置いています。

どれくらい比重を置いているかは人によって違いますが、設計者はみんな同じだと思います。

今回はプランを描く手順について書いていきたいと思います。

一般的に多い描き方としては、土地に合わせて建物の配置と範囲を決めて、その中で玄関、LDK、トイレ、居室などの各部屋を振り分けていきます(これをゾーニングと言います)。

大体の配置が決まったら動線や窓配置などを調整して完成!

というのが一般的に用いられている設計手法だと思います。

いわゆる間取り先行の図面の描き方ですね。

図面の描き方は設計者それぞれでしょうし、それぞれのやり方があり、それでいいと思います。

ただ一点だけ難しいのは間取り先行で描いてしまうと、使い勝手は良いのですが、他の要素を難しくしてしまう可能性が高くなるということです。

間取りを完成させてから外観の形を整えたり、上下階の整合性(直下率)を持たせようとすると、どうしても合わないことが多くなり、構造的にも重心がずれたり、バランスが悪くなったりと不利になりがちです。無駄に使用する材木の量とサイズが大きくなってしまったりすることも普通にあります。

また平面図(間取り)を上から見た時に正方形と比べて凸凹が多い場合には外観が整わないことが多く、そういう場合には、おかしな外観になり、雨漏りのリスクも高くなり、断熱材の量の増加など不都合なことが起きる場合もあります。

厄介なのは間取りをばっちり決めてしまうと、後からそういったことが軽微な修正で直らないことがほとんどだということです。直そうと思うとやり直しに近いレベルの大幅な変更を余儀なくされます(過去に体験済)

ではどうするか?

初めから間取りと構造と外観を同時進行もしくは構造と外観を先行で計画することです。そうすることでおかしな間取りにもならず、外観もバランスが取れて丈夫な家になります。さらに修正も比較的簡単に済むことが多いです。

例えば私の図面の描き方ですが、まず敷地条件を解くことから始めます。

その土地の法的な制限と、接道している道路の条件と、隣接している周辺環境などから建物の位置を決めます。

そしてなんとなく「こんな外観が良いかな」とイメージします。ここは結構ざっくりです。

そのあとにゾーニングを「あーでもない、こうでもない」と何パターンか検討し、しっくりきたパターンをはじめの外観イメージに当てはまるように調整しながら配置していきます。(私はこれが一番時間かかります)

その時に大切なのは構造の骨格を意識して上下階の柱や壁の位置を揃えながら配置すること。
これは専門用語で直下率と言われ100%に近づけるほど構造に有利になります。

なので一般的な一階を作ってから二階とかではなく同時進行、むしろ二階のプランを固めてから下に落とし込むくらいの感覚でプランニングします。

平屋の場合はあまり難しくないのですが、二階建ての場合には必ずそうしないと後で大変なことになります。

間取りと外観を同時進行で進めていくと間取りがある程度決まった時点で外観はほぼ決定します。

その後は、室内動線を意識しながらなるべく建具が引き戸になるように室内の壁の位置を調整し、外観とのバランスも見て室内に最適な窓を日射を考えながら配置して終了です。

簡単に説明しましたが実際はお施主さんの要望もありますし、それ以外にも意匠的な検討もありますので結構時間かかります。

私は間取り絶対主義なので構造と間取りのバランスが非常に難しく感じます。どこまで構造を優先させるかの線引きが非常に難しい。

なので要望で「リビングはできるだけ大きく」と言われるとドキッとしますw

会社によってはヒアリングシートで事細かに要望を聞いて、それを反映させることに重きを置いている会社もありますが、それだとやたら大きくなってしまったり、構造的に負担の大きい間取りになってしまったり、変な形になってしまったりします。

A4用紙何枚もの要望を書いてそれが全部叶ったプランが出てきたら、おそらくテンションが上がるでしょうが、プロの目から見た時に「それ大丈夫?」みたいなプランになっている可能性も無くはありません。

とはいえ構造は専門家がいるくらい奥が深く難しく、構造的にも大丈夫なプランかどうかを見極めるのは設計のプロでも簡単ではありません。

ただし、要望をすべて叶えた御用聞きのプランには注意した方が良いかもしれません。

ご参考に。

それでは、また(^^)/

🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀

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