条件を付けすぎるとまとまらない
こんにちは。
茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
先週はバレンタインデーがありましたね。うちの娘たちが通う小学校は2月14日が創立記念日なので、その日は妻(ママ)と一緒にせっせとお菓子を作っていました。
期待して夜、家に帰ると娘が私のところに来てラッピングされたお菓子を渡してくれましたが、その時の一言が、
「余ったからパパにもあげるね」と。
微妙な心境でしたが、メッセージも書いてあったので娘の照れ隠しということにしておきましょう。
本題に入ります。
先日興味深い記事を見かけました。
とある工務店さんに寄せられた相談。
「家を新築したんだけど、不満だらけなので何とかしてもらえませんか?」というメールが来たのでとりあえず話を聞いてみることに、とのこと。
その人は建築会社に「断熱等級は7、吹き抜けは無駄だから無し、居室は初めから完全に区画してほしい、壁掛けエアコン一台で空調したい」と依頼したら非常に満足度が低い家が出来上がってしまったそうです。
断熱等級7というのは現行の制度では一番グレードの高いランクになりますので高断熱の家です。
ただし、断熱=暖かい、ではありません。
断熱はあくまでも熱の移動を抑えるということなので、その数値が高いから勝手に温まるわけではないのです。
窓を極端に少なくするか小さくしてしまえば断熱性能は上がりますが、日射もほとんど入らないようにしてしまうと冬は熱源が少なくなってしまいますので室温を上げるためにエアコンなどの暖房機器をその分使わなければなりません。
さらに吹き抜けがないことで熱の移動経路が階段しかないので対流が弱くなり、上下階での温度ムラが出やすくなります。エアコンの設置場所が上下階のどちらかは分かりませんが、1Fに設置であれば冬は良いでしょうが、夏は2Fが暑い。2Fに設置であればその逆の現象が起こります。
居室を完全に区切るのであれば基本的な暮らし方はオープンドアスタイル(常にドアを開けておく)でなければ温度差はさらに広がるかと思います。
初めの条件であればダクト式全館空調であればよかったのでしょうが、そうでなければ満足な家はできないと思います。
この方はおそらく独学である程度勉強された方だと思います。
ただし、それが仇になってしまった感があります。
建築会社もおそらくできる限りお施主さんの要望をかなえようとしたのだと思います。
こういう話を目にしてしまうと、とりあえず要望を聞いてそれだけでプランを作れば良いというわけではないということがよくわかります。
必要最低限の要望だけ伝えて、あとは信じてお願いしている設計者さんの要望に期待するくらいの心構えが良いのかもしれませんね。
もちろん設計者の想いをくみ取る力量も大切です。
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀