四つ葉の家で悠々自適な暮らし

私たちがご提案しているのは、単なる「家」という商品ではなく、「暮らし」そのものであると考えています。
「悠々自適」という言葉には「のんびりと心静かに、思うまま過ごすこと」という意味があります。
限りある時間の中で、家で過ごす時間は、大切な人と穏やかに過ごしたいですよね。外でどんなに忙しく一日を過ごしても、家に帰ってきたら穏やかに過ごしてもらいたい。
会話も食事も家事も育児も全部ひっくるめてポジティブに過ごせたら、どれだけ幸せでしょう。
なぜなら、暮らしの主役は、そこに住む家族全員だからです。暮らしに寄り添うお手伝いをすることが、私たち工務店の最も大切な仕事だと思っています。
四つ葉に込めた想い
<大切にしている四つのコンセプト>
私たちが目指す理想の住まい、
それがこの『四つ葉の家』です。
この理想の住まいを実現させるために
家づくりに欠かせない4つの要素。
その要素を、以下の四つ葉に込めています。
耐震+制震
耐震+制震についての考え方
住まいの役割の中で最も根幹であり、最も大切なことだと考えます。
家づくりにおける耐震性能は、安全装置。車でいうところのブレーキ性能に似ていると思っています。走行中にブレーキが故障してしまったら大変なことになります。
例えば、ある車が誰から見てもお買い得な値段で売りに出ていたとしても、それがブレーキの調子が悪いと知らされたら、全くお買い得ではありません。
家も同じで、倒壊してしまう可能性がある家には本来なら怖くて住めません。
そう考えると耐震性能は、予算の都合で性能を下げるというようなことをしてはいけないと思っています。
地面にしっかりと根を張った丈夫な樹には安心して身を委ねることができるように、住む家に安心感があるのは当然のことといえるでしょう。
耐震について
当社基準許容応力度計算による耐震等級3
全国に住宅会社はたくさんありますが、地震に対する意識は全くといってもいいほど違います。
「大手ハウスメーカーとか実績のある工務店に任せておけば大丈夫でしょ?」はあてになりません。過去の震災の事例では、大手ハウスメーカーさんや地元で有名な工務店さんが建てた家でも倒壊してしまったり、震災後に、もう住めなくなってしまっている例も多くあります。

また、「今の基準をクリアしている家なら大丈夫なんじゃないの?」も大丈夫ではありません。国の基準は最低基準であり、それをクリアしていれば安全安心に暮らせるわけではありません。建築基準法では、最低限の基準は設けられていますが、それだけ守られれば、あとはどれくらい強い建物にするかは住宅会社の判断です。
そしてその最低限の基準(耐震等級1)は、「震度6~7クラスの地震に一回は耐えられる耐震性」という非常に曖昧なもので、近年の地震被害の調査では、耐震等級2以下の建物は地震による倒壊は免れたものの、その後住み続けるのが不可となり、建て替えや大規模な修繕を余儀なくされてしまっているケースが多いです。
震災被害に関しては、震度6強クラスの地震が複数回発生することで、倒壊の確率が格段に上がってしまうことが分かっています。このことからも、建てた後に50年、60年と住み続けていく家は、仮に震災に遭ってもその後も住み続けられる家でなくてはいけません。しかし残念ながら、耐震に関しては「ここまでやれば100点満点。何があっても大丈夫」ということはありません。
それでも、携わった家に関して後悔したくないという想いから、当社では最も信用度が高いといわれている、許容応力度計算による「耐震等級3」をスタンダードとして家づくりをしています。
耐震等級3
耐震は、家づくりの基本中の基本で、最も大切なことの一つです。
家族を守るための家が、震災が起きた時に危険区域になってはいけません。むしろ避難所にならなくてはいけません。
「家族の安心、安全を絶対に守りたい」という想いから、当社ではどのようなプランをご希望されても、耐震等級3は必ず満たすように設計させていただきます。
耐震等級3を満たすためには、建物の形状や間取りも、場合によっては制限されることがあります。それでも耐震にこだわることには、きちんとした理由があります。
制震について
制震構造に関しては、取り入れている会社はそう多くありません。
耐震と制震はよく混同されがちですが、当社の考え方は少し違います。あくまでも耐震は、「耐震性能でしっかりと確保して、制震で耐震を補助する」という考え方です。どんなに頑丈に耐震性能を上げても、年月を経過すると度重なる揺れなどで少しずつ耐震性能は落ちていってしまうと考えられます。
そこで、制震構造で揺れ幅を減少させ、構造体にかかる負担を軽くすることで、建物の耐久性を向上させようという考えです。例えるならば、耐震はボクシングでいえば「ガード」のようなものです。どれだけガードを固めてもパンチを受け続けていれば、腕はボロボロになってしまいます。
そこで、制震の登場です。
受けるダメージを吸収して逃がしてあげることで、建物に蓄積するダメージを緩和してくれます。
一般的には必ずしも必要とされていない制震ですが、当社の家づくりでは重要な要素の一つです。
高気密高断熱+パッシブデザイン
高気密高断熱についての考え方
「高気密」と「高断熱」という要素は本来であれば別の要素です。その二つをあえて一緒にして「高気密高断熱」と呼んでいるのには理由があります。
その理由は、「高気密」と「高断熱」は共存することで本来の効果を発揮するからです。ゆえに「低気密高断熱」や「高気密低断熱」では意味がありません。高い断熱性能を持続させるには高気密が不可欠です。気密性を高めることは湿度や漏気による断熱材の性能低下を防ぎ、建物内の温度差の解消にもつながります。
高気密高断熱にすることで得られる恩恵は、大きく分けて三つあります。

1.温度差の少ない快適な住環境で暮らせる
断熱効果の高い家では、冷暖房空間(居室)と非冷暖房空間(トイレや脱衣室など)の温度差が少なくなり、家のどこに居ても快適に過ごすことができます。

2.小さなエネルギーでエコな暮らしができる
小さなエネルギーで暮らすということは光熱費も抑えられて、環境にも優しいことになります。断熱材も資源ですので、多く使うことは、その分資源を消費することにもなりますが、⾧いサイクルで見た時には、高気密高断熱の省エネな家で暮らすほうがエコになります。

3.健康寿命を延ばして医療費の削減ができる
近年の調査では、住宅の高気密高断熱化と健康は比例関係になっていることが分かってきました。高気密高断熱の家で暮らすと、健康でいられる期間(健康寿命)が⾧くなり、体調不良で仕事を休んで病院などの医療機関に行く回数も減るということです。
交通死亡事故の約3倍といわれているヒートショック関連死は、住まいの断熱性能が低いほどリスクが高まるといわれており、命を守るためにも断熱性能は重要であるといえます。
さらに、当社では「高気密高断熱」に自然エネルギーの力を家づくりに取り入れる「パッシブデザイン」という設計手法を取り入れることで、さらに快適でエコな住まいを提案しています。
断熱性能について
当社推奨基準 UA値0.34w/㎡K以下 (現在の国の基準 0.87w/㎡k)
断熱の性能値は、UA値(外皮平均熱貫流率)という数値で表されます。
屋根、壁、床、開口部(窓やドア)の熱の損失量を、家の外周部の面積で除した数値であり、1㎡あたり内外の温度差(K:ケルビン)が1℃の時どれくらいの熱(W:ワット)が移動するのかを表した数値です。この数値が低いほど高断熱となります。ただし、UA値では換気による熱損失は計算されません。換気による熱損失まで計算したQ値という数値もありますが、こちらは床面積で除するので建物の形状により数値が変動してしまうという欠点があり、一般的にはUa値が使われています。
ではどれくらいの断熱性能が良いのでしょうか?
これには共通の正解はありません。でもそれでは家を建てる人は迷ってしまいますよね。
そこで、当社では一つの指標として、5.6地域においてはUA値0.34以下を基準として推奨しています。
なぜUA値0.34なのか?
断熱性能をひたすら良くしようと思えば断熱材の種類と厚みを変えて、熱損失の大きい開口部(窓や玄関ドアなど)の種類や大きさ、数を調整して使用部材を断熱性能の良いものに変更すれば可能です。しかし、良くしようするほど比例してお金もかかります。
今の最低基準のUa値は0.87以下で、近い将来には最低基準がUa値0.6以下になるといわれております。
Ua値0.27~0.46までは現行の断熱等級では、上から2番目の等級6(茨城県で一番多い5地域と6地域の場合)に位置付けられていますが、その中でもUA値0.34はHEAT20のG2の性能値として未来の家の基準としても挙げられており、永く住むことを考えた時に必要な性能値であると考えています。
高断熱住宅に住むということは「快適に暮らす」ことはもちろんですが、「健康に暮らす」ということにも深く関わっています。
なぜなら、交通死亡事故の約3倍と言われているヒートショック関連死は住まいの断熱性能が低いほどリスクが高まるといわれており、命を守るためにも断熱性能は重要であるといえるからです。
以上のことから、快適、健康、持続性、コスト、を考えた時に最もバランスが良いのがUA値0.34であると考えています。
しかしながら断熱は数値だけがすべてとは考えていません。適材適所を考えた部材と厚みの選定が非常に重要です。もちろん、使用部材を変えることで断熱等級7にも対応しております。
気密性能について
当社基準C値0.3㎠/㎡以下(全棟実施)

気密の性能値は、C値(相当すき間面積)という数値で表されます。単位は㎠/㎡ですので、1㎡あたりにどれくらいのすき間があるか、ということを計測して出します。例えば、C値0.4㎠/㎡であれば、その建物の床面積1㎡につき2㎜×2㎜のすき間があるということです。
一般的には、C値1.0以下で高気密といわれていますが、家の中の空気を常に入れ替える計画換気を効率よく行うにはC値0.5以下が望ましいとされています。
さらに、住宅の築年数の経過により、少しずつ気密性能が落ちてしまうことや、漏気による熱損失、湿気の混入による断熱性能低下や、内部結露によって発生する、カビやダニによる健康被害を考慮して、より厳しいC値0.3以下を新築時の自社基準としています。
気密性能値は計算で出すことはできず、現場での実測でしか出せません。
現場での実測であるということは気密工事での抜けやミスもチェックできることになりますので、当社では、全棟工事途中での気密測定を行っております。
耐久性
耐久性についての考え方
高い耐震性能や断熱性能は安心で快適な家づくりには不可欠ですが、「一生暮らす家」として考えた時には、それらは永く持続するものでなければいけません。
構造をきちんと造るのは当然ですが、それを⾧持ちさせるためには、制振と劣化対策が必要になります。
「震度〇の地震に〇回耐えた」というのも新築当初の素材の強度があれば、の話です。
実際、過去に大きな被害を出した阪神淡路大震災では、倒壊してしまった家屋の約8割がシロアリや腐朽菌による劣化が確認されています。
当社では制振の他に劣化対策として、新築の時にしかできない外周部全体を半永久的に効果が持続し、人体に優しいホウ酸で処理することを標準としています。さらに、後から直すことが難しい防水に関わる部分は、耐用年数が⾧く、場所によっては透湿性のある部材を考えて選定しています。耐久性を高めるにはしっかりとした施工や部材が必要になりますが、何十年も住むことを考えた場合、メンテナンス費用が少なくて済むので経済的といえます。
住宅設備機器や空調設備など10年程度で交換になってしまうものもありますが、それらもできるだけメンテナンスや交換がしやすいように工夫することが大切です。なるべく単純な仕組みのものを選ぶことで経済的で心理的な負担も抑えることができると考えています。
※よくある新築住宅の⾧期保証制度は耐久性とは全くの別物と考えてください
自然素材
自然素材についての考え方
たまに「自然素材で健康住宅」というようなフレーズを見聞きすることがありますが、その度に違和感を覚えます。
確かに自然素材には、調湿効果や消臭効果、抗ウイルス効果を持つものもありますが、それだけで健康になれるほどの力はありません。
例えば、壁内結露によるカビやダニの増殖による健康被害に対して調湿効果の高い自然素材は効果があるかもしれません。ただし、それにはそもそも壁内に湿気が入りづらいような仕様にすることや、湿気が入ったとしてもきちんと外に透湿してくれるような材料を選定する、という前提が必要です。無垢の床板の温もりも、合板フローリングには一切ない自然素材ならではの蓄熱効果によるものですが、それも高い断熱性能があってこそさらに力を発揮してくれます。
ではなぜ当社では、そんな自然素材を推しているのか?
調湿効果や蓄熱性能などももちろんですが、人工的に作られた既製品にはない独特の素材感が暮らしに潤いと品を与えてくれるからです。

例えば、木目調のビニールクロスはあくまでも木目調であり、模様も単調です。一方、本物の木の板はそういったものと比べると一目瞭然の品格があります。塗り壁調の壁紙も、職人の手で仕上げた本物の塗り壁と比べると質感などは到底及びません。床材も同じです。
もちろん良いことばかりではありません。確かに、隙間が空いたり、壁の一部にヒビが入ったりすることももちろんあります。しかしそれらは、呼吸している本物の素材であることの証でもあります。人工的に作られた加工物では、それらは劣化と呼ばれますが、自然素材の場合は、変化と呼ばれます。
例えば、床に家族の誰かが付けてしまった凹みは、「キズ」ではなく「思い出」と思ったらどうでしょう。そう思えれば、例えば小さい子供が何か落としてしまったとしても、それが家族の思い出になるはずです。
設計の考え方
家づくりとは、住まい手の暮らしの要望を、作り手が現実にすることです。
家づくりの主役はもちろん、そこに暮らすご家族全員です。
ただし、住まい手さんの要望をただ描いて図面にするだけではいけません。
敷地条件を読み解き、日当たりを意識しながら建物の配置を決めてから形の作成に入ります。間取りを決めるまでも、動線を確認しながらなるべく無駄のないように、少しでも使いやすく、丈夫な家になるように構造も同時に考えていき、ある程度決まった後も、柱や壁、開口部の位置を一つ一つチェックして、修正を加えていきます。意匠の検討も並行して行います。そしてまた建物の配置を確認する。そういったループを繰り返し、プランを完成させていきます。
ここで重要なのは、設計というのは、作り手と住まい手の二人三脚でなければいけないということです。作り手が提案したい家と、住まい手が建てたい家が、初めから完全に一致するとは限りません。そのために会話を重ね、思いを共有することでこの世にオリジナルの一つだけのプランが出来上がります。
また当社では、空間デザイン心理学🄬を取り入れた提案にも力を入れています。実は人の意識は5%ほどしか顕在化されておらず、残りの95%は潜在意識となっています。その95%の潜在意識をできる限り引き出し、家族が少しでも幸せに暮らせる家づくりを、根拠を持ってご提案させていただきます。
お金についての考え方

本当に良い家を建てようと思うとお金がかかります。
その負担は、住まい手であるお施主さんに負担していただかなくてはなりません。
価格検討は家づくりにおいて重要な要素の一つです。
ここで考えていただきたいのは「なぜその値段なのか?」ということです。
全国に住宅会社は沢山あり、考え方も仕様も価格もそれぞれ違います。
よく大手のハウスメーカーさんが高いという話を聞きますが、その背景には一般の方にも見てわかってもらえるような展示場を構えることで維持管理費や人件費がかかり、先端技術の開発にも費用をかけているからです。ただそういった会社でも材料の仕入れは徹底的な価格交渉で工務店では到底無理な仕入れ価格を実現させています。それでもそれ以上に、会社の維持費用はかかってしまうのです。
一方で、当社のような地元の工務店はどうでしょうか。工務店でも、ある程度の価格交渉をしている会社はあります。
その中でも私たちは、ただ単に「高い=良いものを使う、規模の大きい会社の安心感を買う」ではなく、「高い=資産価値が高く、持続可能なものを使う」ということまで考えて、仕様や部材の選定を行っています。そうすることで、築年数が経っても資産価値があまり落ちず、お金をかける価値があると思ってるからです。
そして、大切なのはお金をかける場所であると思っています。きちんと適材適所にお金をかけることで、固定資産税や地震保険費用、光熱費などを抑えたり、メンテナンス費用がかからなくなるといった金銭的なメリットを享受できることもたくさんあります。
住まい手さんにも「なぜその値段なのか?」という本質を見抜く目を持っていただきたいと思っております。もちろんできる限り費用負担を抑えたいという思いはありますので、宣伝広告費や会社の維持管理経費などを抑える工夫をし、少しでも当社を信頼して家づくりを頼んでくださる方の良い暮らしに還元していきたいと思っています。
すべては設計(計画)で始まり施工精度で決まる
理想の家づくりには、良い設計(計画)と高い施工精度が重要です。それがすべて、といっても過言ではありません。どのような家を建てる場合でもあてはまります。
まずは、設計(計画)がしっかりしていなくてはいけないのはいうまでもありません。そして、そのプラン通りの家を造るために、高い施工精度が不可欠になってきます。施工精度が低いと、きちんとした性能値が出せないだけでなく、耐久性も低下します。
施工精度は、どこの会社でも同じではありません。意識の高い施工技術者による施工が必須であり、20を超える職種、それぞれの技術者たちをまとめる管理者も、高い意識と幅広い知識を持ったプロでなければいけません。

ただし、良い設計をそのまま具現化するには高い施工精度は必須ですが、そもそも設計がしっかりしていなければ、どれだけ優れた技術者による施工精度でもカバーしきれません。また、設計と施工は、片手落ちではいけません。高いレベルで両立するからこそ良い家づくりができて、良い暮らしにつながると思っています。
さらに、設計と工事管理は、同じ人が行うことが理想です。
設計と工事の担当者が違うと、設計の意図を現場で確実に反映させることが難しくなります。図面がしっかりしていても、それだけでは分からない細部の収まりなどが発生することがあるからです。
設計と工事の担当者が同じであれば、現場で工事が始まってから思わぬアクシデントがあった際もスムーズに対応しやすくなります。
四つ葉工房では上記の四つのコンセプトを柱にした「四つ葉の家」を創ります。

