○○工法を採用している理由を知りましょう
こんにちは。
筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
桜が満開ですね🌸
毎年、満開の桜を見ると心が和むのと同時に、早々と散ってしまう花びらを寂しく思う気持ちが入り混じります。
でも桜は大好きです。前は仕事で使う玄能(トンカチ)の柄にサクラを使ったりもしていました。
桜は日本人の心に深く響きますよね♪
さて今回のお話は「○○工法」について
前置きしておきますが、今回のお話は特定の工法のことを言うわけではなく、世に出回っている「○○工法」や「○○システム」と呼ばれている特殊な工法全般についての話です。あの工法が良いとか悪いとかの内容ではございません。
また構造の工法は絶対に何かしらありますのでそちらは別です。(木造在来工法、2×4工法など)
家づくりを生業とされている建築会社さんの中には「○○工法」というものを採用されている会社さんはたくさんあるかと思います。
ではなぜその工法を採用しているのか?
会社によって理由は様々だと思いますが、大きく分けて2つあります。
① ○○工法を採用しているというのを会社のPRとして使うため
② 造り手が提供したい家に必要な工法(ツールまたは建材など)だから
大半の会社さんが上記の2つのどちらかが理由だと思われます。
理由はどちらでも同じ工法を使っていれば、同じようなスペックの家ができそうですが、せっかくなので、もう少し掘り下げて説明していきます。
① ○○工法を採用しているというのを会社のPRとして使うため
こちらの理由の会社が多いのかなと思います。
家づくりに関する情報を調べると「○○工法で安心安全」や「○○工法で夏涼しく、冬暖かい快適なお家」と言ったフレーズが飛び交っていますね。
営業さんにとっても、そういった会社の差別化要因を持つことは商談を進めていくうえで、やりやすいんでしょうね。
自社のアピールしたいポイントを明確に打ち出せますし、実績のある工法やシステムであれば、採用しているだけで信用を得られるケースもあるかと思います。
実際に家づくりの建築会社を決める際にそういった工法などを魅力に感じたことが、決断の要因になったというのはアンケート調査などでも良く目にします。
② 造り手が提供したい家に必要な工法(ツールまたは建材など)だから
こちらが理由の会社さんはまず「○○工法で快適な家」みたいなフレーズは出しません。
「住まい手さんに○○な暮らしをしてもらいたいので○○工法を取り入れています」というようなアピールの仕方です。
以前とある有名な工法(一応工法名は伏せます)で家づくりをされている会社の社長さんと話をした時に「○○工法はただの手段であり、建材です。大切なのはお施主さんにいかに安心して快適に暮らしてもらえるかなんです。なので私はそのために○○工法が必要だと思っています」とおっしゃっていました。
②の理由の会社さんはこういう想いで家づくりをしています。
なのでHPを見てもTOPページに大々的に「○○工法」などと出ていません。
①と②の違いは?
最初の方でも書きましたが同じ工法で建てていれば、部分的に見れば同じようなスペックの家になると思います。
でも皆さんは①と②のどちらの会社さんに頼みたいですか?
自然素材や全館空調システムなども同じです。
ただの差別化戦略のツールとして自然素材をアピールしている会社と「お施主さんにこんな暮らしをしてもらいたいから自然素材を使っている」という会社さんでは説明の仕方や熱量が全く違います。
全館空調システムなどは特許を取っている場合も多く、会社の独自色を出しやすいものではありますが、住む人に快適な暮らしをしてもらいたいという想いが先であれば初めに数百万もして10年後に壊れた時にさらに数十万もかかったりするシステムではなく、その分断熱性能を上げてなるべく小さい容量のエアコンにして、壊れても家電量販店でも買い替えができるようなものを提案するのではないでしょうか?
少し脱線しましたが、要はモノではなくコトが大切だと私は思っております。
ちなみに当社では構造は一般的な木造の在来工法ですが、特殊な○○工法といった類は今のところ取り入れる様子はありません。
理由はコストです。大小ありますが、各工法ごとに開発、研究費、宣伝広告費などが加算されていることが多いからです。
当社の考えでは家づくりの根幹として「家族でしあわせに暮らしてもらいたい」という想いがあり、そのために耐震性能、断熱性能を上げるという目的があるので、その目的を達成するためには特殊な材料は特に必要なく、現在広く普及している建材や機器で充分まかなえますし、その方が余計なお金もかからないと思っているからです。
だからといって、想いがある方がきちんとした理由で採用している工法は全く否定しません。
想いもなくただ「○○工法は良いですよ~」と言っている会社は少し苦手ですが…
なのでこれから家づくり検討される方には、情報収集する中で良いなと思う工法がありましたらドコでもいいやではなく、「モノではなくコト」で説明してくれる会社さんで建ててもらいたいなぁと思います。
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀