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予算オーバー!さてどうしましょう

こんにちは。

筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。

個人的に今の季節が一番好きです。

仕事しやすいからw

大工として現場に出る身でありながら暑さ寒さに弱い…

夏はちょっと動くと現場用扇風機の前で水分補給
冬は作業中は普通ですが、休憩中は誰よりも着込んで暖を取るというヘタレですw

それでも一生懸命現場でも仕事をしています(誰か褒めてくださいw)

なので作業中ロンT一枚で少し暑いかなくらいの今の時期が一番好きです。

さて本題に入ります。

家づくりでは大なり小なり夢があるものです。

とてもワクワクしますし、あれもこれもとなりがちです。

そして御見積書を見て現実に戻ってしまう。

そんなことは良くある話です。

ではそういった時はどうするべきか?という話を今回はしていきたいと思います。

初めにするべきは資金計画

資金計画は本当に大切です。

これをせずに家づくりを進めるのは地図を持たずに歩くのに近いです。

行き当たりばったりで進んでしまうので、途中で行き止まりになった時には引き返さなくてはいけない。

それも含めて家づくりの醍醐味かもしれませんが、なるべくであれば時間を有効に使いたいですね。

最悪の場合、無理に進もうとすると無謀な返済という茨の道を歩く可能性も…

なのでまず初めに自分たちの状況把握が必要です。

どこに家を建てるのか?土地は買うのか?土地を持っているなら建てられるまでに費用が掛かるのか?

家計のことについても、世帯年収はどれくらい?貯蓄額は?子供の教育資金は?

などなど状況の把握をしてそこから家づくりに掛ける予算をある程度決めます。

そしてその予算から土地に掛かる費用、建物の費用、その他諸費用などに振り分けます。家具家電や引越し費用なども計画には入れてください。

あと絶対に忘れてはいけないのが外構費用です。どんなに見た目の良い建物が出来ても外構が何もされていないとカッコよさは半減します。イケメンの俳優さんがおかしな恰好をしているのと同じです。

資金計画をきちんと立てることで、自分たちが建てたい家の概算が分かれば土地に予算をかけすぎて失敗した!といったリスクも回避できるかもしれません。

ただし、資金計画は大切なものですが、それだけに固執してしまい大切なものを見落とさないようにしてください。

今回のブログではそういったことにも触れていきたいと思います。

注意していただきたいこと

この資金計画は事前に自分たちだけでやられても、ハウスメーカーや工務店なりでやられてもどちらでも構いません。資金計画は目安にするものであり、それがすべてではありません。なるべく精度が高いに越したことはありませんが、将来の話なので誤差は必ず出ます。修正可能な誤差や想定内の誤差は問題ありません。

ですが、一つだけ注意していただきたいことがあります。

それは建築会社に希望予算額を伝える際に、あえて低い希望額を伝えることです。これはあまりお勧めできません。

人の心理として「初めから高い金額で伝えるとぼったくられるかも」と思ってしまう人がいることは分かります。私も高額な買い物のときは慎重になってしまう時がありますので。

特に建築業界は適正価格や定価が非常に分かりにくいという側面がありますので心配になる方もいらっしゃるかと思います。

けれども本当はもっと出しても良いのにあえて低い金額を提示されてしまうと、作り手側としても良い提案ができなくなってしまう可能性があります。

もちろんここまでしか出せないという上限価格をしっかりと持つことは大切ですが、予算を伝える際には建築会社を信用して本音でお話ししていただきたいと思います。

予算を抑えることを意識するあまり、35年間支払う住宅ローンは安くなっても、生きている限りずっと払い続ける光熱費が高くなってしまっては全くお得ではありませんよね。

優先順位を決める

家づくりは様々な要素で構成されています。

そしてすべての要素の重要度が同じではありません。

共通して重要なこともありますが、人それぞれ優先度が違うこともたくさんあります。

見積もりを見て「もう少し予算を抑えたいな」と思ったら優先順位の低いものから見直しましょう。それが金額が大きいものであれば効果的です。

削ってはいけないこと

先ほど金額が大きいものであれば効果的と言いましたが、なかなか難しいことでもあります。なぜなら重要なことは金額が大きい項目であることも多いからです。

ここでは削るべきではない項目を述べていきます。

耐震性能
人生100年時代になれば、35歳で建てた家に60年以上住むことになります。その間大震災が起こらない保証は全くありません。むしろ最近の調査では大震災に遭う確率の方が圧倒的に高いです。
耐震等級3の家は熊本地震のように、震度7クラスの地震が連続するような大震災後も特に修繕をしなくても住み続けられるという結果が出ています。ただし、それ以外の家は少なからず被害が出ているケースが多く、被害が大きい場合は、その後住めなくなったり、建て替えを余儀なくされたりなど、その後の生活に大きな支障が出ています。
またお金だけではなく、大切な家族、暮らしを守るためにも家の構造はしっかりとお金をかけるべきであり絶対に削ってはいけません。

断熱性能
耐震性能と並んで二大重要ポイントです。断熱性能を良くする目的は「夏涼しく、冬暖かい」だけではありません。
別のブログでも書いていますので興味のある方はご覧ください
→高気密高断熱にする本当の意味は?
住宅ローンの支払いが1万円安くなっても光熱費が1万円多かったら全く意味がありません。同じ出費ならば少しでも快適な家に住んだ方が良いですよね?
ただし、むやみにお金をかければ良いというわけでもありません。
見極めが難しいところではありますが、ここら辺は住まい手の方にもある程度の知識を身に付けてもらい、判断していただきたいところではあります。

耐久性、メンテナンス性
戸建て住宅は車や家電のように何回も買い替えるものではありません。
なので何十年と住むことを考えた時に10年くらいで再施工や修繕が必要な素材や工法を選んでしまうと長いスパンで見た時に高い費用が発生してしまいます。
大きいところでは屋根や外壁材、防蟻処理などです。特に防蟻に関しては新築時のように骨組み状態での再施工が出来ず、費用対効果はものすごく悪いです。
屋根や外壁の塗り替えも足場を掛ける必要があったりと、高額になる傾向にあります。
そう考えると新築時に少しお金がかかっても、耐久性やメンテナンス性の良い素材や工法を選ぶ方が断然お得と言えます。

削ってもいいこと

建物の大きさ
昨今の物価上昇の影響もあり、予算を見直すうえで最も効果が高い項目になります。
一昔前は大きい家や部屋に対するあこがれが全体的に大きかったような気がしますが、小さくすることのメリットは大きいです。
単純に小さくすることで絶対的な予算削減が高効果で出来るだけでなく、冷暖房効率や固定資産税の削減など恩恵は大きいです。
部屋の数や大きさなど、ひと呼吸して本当に必要かを考え直してみてください。
足るを知る」ことが重要です。
建物が小さくなることで家族の距離も縮まりますしね。
ただ、極端に小さい家にしてしまうと収納しきれず家が散らかってしまったり、プライベートが確保しづらかったりと、弊害も出てしまいますので、気を付けてください。
工務店あるあるで、お施主さんの要望を単純に詰め込むと家が大きくなってしまう。という事がありますが、設計力のある設計士であれば、ある程度優先順位の高い要望を叶えた上で最小の間取りを提案できます。
とはいえ実際に住む方と設計士では価値観が違いますので、しっかりとお話をして、少しでも自分たちの想いを伝えるようにしてください

建物の形状
大きさと同様に形状も重要です。
同じ坪数でも形状が変わると、壁や屋根の面積が増えたり、仕様部材が増えてコストが上がるのが一般的です。
さらに形状を複雑にしてしまうと、雨漏りのリスクが増えることもありますし、メンテナンスがしっかりできない場合があります。
真四角が一番効率が良いとされていますが、必ずしも格好良いとは言えませんね。
ではどうすれば良いのか?最適解は敷地や好みによっても変わりますが、一つアドバイスするとしたら、まず敷地に合わせて真四角である程度間取りを作ります。
そこからブラッシュアップさせて、「付け足す」「伸ばす」「切り取る」「ずらす」といったイメージで形を整えていきます。経験上そういうイメージで間取りを創るとあまり複雑な形状にならない恰好が良い間取りが創れるかと思います。
ただし、間取りは耐震性などにも大きく関わってきますので、そちらも併せて考える必要があります。

設備機器
広々としたお風呂、デザイン性にこだわったキッチン、高級感あふれるトイレなど、家づくりにワクワクされている方たちに水を差すようになってしまうかもしれませんが、これらは予算調整の対象になりえます。
お風呂であればシャワーが出てきて、湯船にお湯をためる
キッチンであれば料理を作って、洗い物をする。食器や食材を整理する
トイレであれば用を足して手を洗う
これらが満たせれば、それ以上は本来はあまり必要のないものです。
広いお風呂の方が疲れが取れやすいか?
こだわったキッチンの方が料理がおいしくなるか?
高級感あるトイレの方が落ち着いて用を足せるか?
と考えると、なかなかそうはならないと思います。
もちろん清掃やメンテナンスがしやすい機能や形状、家事負担を減らしてくれる食洗器や自動洗浄機能、節水型の水栓や便器などはあっていいと思います。むしろあった方が生活にゆとりを与えてくれるべきものは取り入れる価値はあります。
こだわりたいポイントはこだわってほしいとも思っています。ただ、こだわる理由をしっかりと考えずに家づくりの高揚感の中でノリで決めてしまうと、少しもったいないかなぁと思いましたので、ここで取り上げてみました。

まとめ

今回のお話の内容は参考になりましたか?

予算にある程度余裕があり、とことんこだわりたい方はとことん突き進んでくださいw

もし予算オーバーしてしまった方は今回述べた削ってはいけないところを死守していただいて、それ以外の所で予算の見直しを検討してみてください。もちろんそれ以外にも見直しの検討する項目はあります。

本当は土地についても書きたかったのですが、お時間になりましたので、またの機会にさせていただきます!

それでは、また(^^)/

🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀

ZEH

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