ウッドデッキは誰が塗るのか?
今年は空梅雨だったせいか、最近は雨が続きますね。外仕事の予定がずれて困ってしまいます。おはようございます、四つ葉工房の篠﨑です。
今回はデッキを作る際のとても大切な話です。
デッキとは室内と外部をつなぐスペースの事でこれを配置することで内外の行き来をスムーズにしてくれます。
大きさや配置場所はその建物の形状や住む人の生活スタイルに合わせて決めることになります。
使われる材質の違いでウッドデッキ(木)、樹脂デッキ(人工木デッキ、リウッドデッキなどと呼ばれることもある)、タイルデッキと呼び方が変わります。
今回はウッドデッキに絞ってお話しします。
ウッドデッキで重要なことは以下の2点です。
・樹種の選定
・塗装は誰がするのか?
この2つは一般の方にはよくわからないので、ほとんどが施工する業者さんの考え方で決まってしまうかと思います。
しかし知っておくことで後悔をなくすことが出来るかもしれませんので最後までご覧ください。
樹種の選定
ウッドデッキに使われる材木は
ヒノキ、米杉(レッドシダー)、SPF材(ツーバイ材)などのソフトウッド
セランガンバツ、ウリン、イペなどのハードウッド
大きくこの2つに分けられます。
特徴としては
価格は一般的にはソフトウッドの方が抑えられる。
耐久性はハードウッドの方が高い。ソフトウッドはこまめな塗装が必要
施工性はソフトウッドの方が比較的簡単、ハードウッドは少しコツが要る
と言ったところでしょうか。
個人的な意見としては、こまめに塗装が出来て、なおかつ雨があまり当たらないところであればコストも抑えられるソフトウッドでもいいかと思いますが、なかなか塗装はできないし少しでも長く持たせたいという人は最初はコストがかかりますが、ハードウッドをお勧めします。
ちなみに当社では基本的にはセランガンバツというハードウッドを採用しております。
塗装は誰がするのか?
個人的にはウッドデッキで一番大切なのはここだと思います。
ハードデッキに関しては色が変化していくのが好きな人であれば、あえて塗装をしないという選択もアリだと思います。そもそも耐久性は抜群に高いので無塗装ノーメンテナンスで20年経っても問題なく歩けます。実例も見たことがあります。
しかし、ヒノキやSPF材などのソフトウッドは外部での木自体の耐久性が低いので少しでも永く保たせるには塗装は必須になります。
ウッドデッキ工事は「加工」と「組み立て」と「塗装」の3工程が基本ですが、その3つは絶対に同時に行うことが大切です。
たまに大工さんが加工と組み立てた後に塗装屋さんが仕上げるというケースを聞いたりすることがありますが、これは施工業者の無知と意識の低さが分かります。はっきり言って手抜き工事と同じです。
木は切った側面の木口(こぐち)が一番水分を吸い込みやすく、一番傷みやすい箇所でもあります。
また木が組み合わさる箇所や重なる箇所などは後から塗装することができません。
ですので加工しながら組み立てる前に塗装をするのが正しいのですが、かといって大工さんが作業している間、塗装屋さんをずっとそばで待機させておくことは現実的に無駄もありますので、作業する大工さんが塗装まで行うことが正解です。
使う塗料の種類にもよりますがウッドデッキの塗装はポイントをおさえておけば難しいことではありません。
これがウッドデッキを長持ちさせる大切なポイントとなります。
ウッドデッキを検討する際の参考にしてください。
それではまた(^^)/
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