ハウスメーカーと工務店の違い
こんにちは。
茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
子供たちの夏休みも終わり、あわただしい日常が戻ってきました。
特に朝! 妻の声のボリュームが上がってきておりますw
子供たちも久しぶりの学校に慣れるまではだるいと思いますが、穏やかに見守りたいと思います。
今回はハウスメーカーと工務店の違いについて!
ネットやSNSで頻繁にあふれているようなテーマですが、どこも教科書通りのありふれた内容がほとんどですので、少し主観を交えて掘り下げていきたいと思います。
私自身工務店の経営者ですので多少工務店寄りになるかもしれませんが、工務店のリアルな面もお伝えしたいと思います。
まず初めに世の中の意見の代表としてチャットGPT(最近覚えたw)に聞いてみたいと思います。
チャットGPTの答え
チャットGPTのアプリを使いAIに聞いてみました。
設問の接続語や末尾の文字などを変えると大筋は変わりませんが返答文言が若干変わります。それもそれで面白いですね。
さて、チャットGPTの答えが以下になります。
質問 「ハウスメーカーと工務店の違いを教えて」
ハウスメーカーと工務店の違いについて説明します。
1. ハウスメーカー
- 規模: 大手企業が多く、全国的に展開しています。
- 特徴: 多くのモデルハウスを持ち、規格化された住宅を提供することが一般的です。
- 設計・デザイン: 既に決まったプランの中から選ぶことが多く、カスタマイズの幅は制限されることがあります。
- 施工: 工場で大量生産したパーツを現場で組み立てるプレハブ工法が主流です。品質が一定で工期が短いです。
- 保証・アフターサービス: 保証が充実しており、アフターサービスも一貫して行います。
2. 工務店
- 規模: 地域密着型で、小規模な企業が多いです。
- 特徴: 施主の希望に応じて、オーダーメイドの住宅を建てることが多いです。
- 設計・デザイン: 設計の自由度が高く、個別にカスタマイズ可能です。建築士と直接相談しながら進めることができます。
- 施工: 現場で職人が手作業で建てる在来工法(木造建築)が主流で、細かな調整や独自性を持たせることができます。
- 保証・アフターサービス: 保証やアフターサービスはハウスメーカーに比べて規模が小さいことが多いですが、地域密着型なので柔軟に対応してもらえることもあります。
選び方のポイント
- 標準化とスピード: 規格化されたプランでスピーディーに家を建てたい場合はハウスメーカー。
- 個別性とこだわり: デザインや仕様にこだわりたい、地域に根ざしたサポートを受けたい場合は工務店。
このように、ハウスメーカーと工務店は規模や提供するサービス、自由度などに違いがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分の希望や予算に合った選択をすることが重要です。
以上がAIの答えです。
完璧な教科書通りの答えです。
たださすがにこれだけでは本当に教科書になってしまうので、ここから少し主観を入れて補足していきたいと思います。
ハウスメーカー
実際には「ハウスメーカー」という文言で一括りにできるほどみんな同じではありません。
全国展開をしていて各地に展示場を構えている大企業という点は概ね合っていると思いますが、工場生産のプレハブが主流かと言われるとそうとも言い切れませんし、鉄骨、鉄筋コンクリート、木造など各社によって施工方法は大きく違いますし、木造の中でも在来工法と2×4工法などに分かれます。
全てが規格化されているわけではありませんが規格住宅をベースに好みに合わせて微調整するセミオーダー住宅は多いと思います。セミオーダーとはいえ、そもそものベースプランがしっかりと考えられているのでフルオーダー住宅と遜色ないプランができる場合があります。ここら辺は対応する営業マン次第になりますかね。
ただし、仕様やルールが会社ごとにしっかり決められているので選択できる範囲は限られることが多いようです。
そして価格帯も「ローコスト」「ミドルコスト」「ハイコスト」とバラバラです。
アフターサービスに関しては一見どの会社もしっかりと対応しているように見えますが、こんなこともあり得ますので一概に良いとは言えませんね。
→60年保証に触れてみた
→延長保証の狙い。お施主さんのことを本当に考えていますか?
しかし各地にモデルハウスを構えていたり、営業ツールやパンフレットなども豊富で視覚的に分かりやすく、打ち合わせも割と少なくできるので、その会社ごとの独特の工法や強み、雰囲気などが気に入った場合や、大手の安心感というものを求める方には良いと思います。
工期に関しては工務店よりは早いですが、工法によって差は結構あります。
工務店
工務店は全国展開しているハウスメーカーと違い地場の中小零細企業です。中には関東一円をエリアにしているなど、手広くやられている会社さんもありますので明確な線引きはありません。ただそういう会社は規模は全国区ではありませんが会社の体制や仕組みなどはハウスメーカーと呼んで遜色ない会社となります。
今回比較検討する工務店はもっと地元に根付いた工務店のお話です。
そして工務店はハウスメーカーよりもさらに細分化されると言っていいでしょう。
なにせ工務店の数はラーメン屋よりも多いと言われています。
大手のハイコストビルダー以上の高性能住宅を手掛ける工務店もあれば、(仕事を頼むお施主さんのことが)心配になるような工務店も存在します。
そして当然ですが、建築費用もかなりの幅でバラつきがあります。
良いものは高い、悪いものは安い、というのがより色濃く出るのが工務店だと思います。
なので工務店で金額比較をする場合はただ単に高い安いではなく、金額差はそのまま性能の差だと思っても良いと思います(厳密には違いますが、その正確な見極めは至難の業です)
地場工務店はトップの考え方がより濃くでる傾向があり、トップが常に家づくりの勉強をしている工務店と経営手腕を発揮するようなタイプがトップの会社はどちらも良い家だとしても、大分中身は違いますね。(説明が下手ですみません。何となくイメージしてもらえれば)
アフターフォローは体制として整っているかというと大手ハウスメーカーさんのような体制はないかもしれませんが、電話やメールをすれば簡単につながり、早ければその日のうちに来てくれますし、年一くらいでOBさんを訪問されている会社さんも多いのでどちらが良いとは言えませんね。
ハウスメーカーさんは体制が整っていても少し年数が経つと建築当時のことを知っているスタッフが誰も営業所にいないという事もよく聞く話です。
金額のお話ですが、前述のとおり、ハウスメーカーだからどうだとか、工務店だからどうだとかというのはありません。
ハウスメーカーでもコストで勝負している所もあれば、性能でアピールしている所もありますし、工務店でも高いけれど高性能で光熱費やメンテナンス費用が掛からなかったり、安いけれどそれ大丈夫?っていう仕様だったりしています。
なので衣服や日用品のように何回も購入するものと違い、おそらく一回しか買わないであろう住宅に関しては新築注文だろうが建売だろうが、単に金額だけで決めるのは本当にお勧めしません。
誤解のないように言いますが、安いからダメというわけではありません。
イニシャルコストも重要な判断材料の一つです。大切なのはきちんと考えて答えを出すことです。
まとめ
ずらずらと好き勝手なことを書かせていただきました。
まだ全然掛けますがキリがないので一度ここらへんでまとめますw
私の個人的な理想を言えば、良い(感性や気が合う)工務店と出会えればハウスメーカーよりも良いと思いますが、微妙な工務店に頼むくらいなら同価格帯のハウスメーカーに頼む方が無難かなと思います。
ただあくまでも選ぶのは住む人です。当たり前ですが、自分が住む家を創る会社なのでご自分たちで判断していただき、良いと思ったところが工務店でも、ハウスメーカーでも、建売でも、中古住宅でもOKです!
機会があったらもっと工務店を掘り下げて書いてみようかな。
できればこのブログを見てくださった方には金額だけで高い安い思って欲しくないなあと思っています。中身も吟味して高い安い思っていただければ!
それがとても難しいんですけれどね。
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀