住宅ローンの基本②
四つ葉工房の篠﨑です。
前回住宅ローンについて少し触れましたが今回は内容についてお話ししたいと思います。
前回のお話はこちらから 住宅ローンの基本①
前回、住宅ローンは約5000種類あるとお話ししましたが実際すべてを比較検討するのは現実的ではありません。
住宅ローンアドバイザーの資格を持っている私でさえ99%は見たこともない商品です(≧▽≦)
ではどのように比較するのか。
実は住宅ローンというのは大きく分けるとたった2種類しかありません!
それは固定金利型と変動金利型です。
固定金利とは
借りている期間中どんなに金利が上がっても契約時の金利が変わりませんので月々の支払金額は一切変わりません。したがって社会情勢や金利の上昇を恐れることがなく安定した返済計画を立てることができます。
変動金利とは
固定金利に比べて比較的安い金利で設定されているので当初の返済金額は抑えることができますが、住宅ローンの返済が始まってからお金を借りている金融機関で利率が変わった場合返済額が変わることがあります。
「安定しているのなら固定金利の方が良いのでは?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は金利の差はすごく大きいのです。
例えばある時期に住宅ローンを組むとして変動金利ならば年利0.7%で借りられるが固定金利だと年利1.3%になってしまう(イメージです)ということです。
仮に3000万円を30年返済で借りて期間中金利が変わらなかった場合で比較してみましょう。
0.7%の場合月々92,413円の返済でトータル33,268,680円なので支払う利息は約327万円です
それが1.3%の場合月々100,681円の返済でトータル36,245,160円となり支払う利息は約624万円です
同じ金額を同じ時期に同じ返済期間で借りているのに金利が0.6%変わるだけで約300万円ほど支払金額が変わってしまいます。
金利って怖くないですか?(‘_’)
ただしあくまでもそれは今の金利がずっと続いた場合の話です。先ほども述べたように固定金利は金利が一切上昇しませんので結果的に初めに変動金利0.7%で借りたけどその後金利がグングン上昇していってしまい支払いが終わった時には固定金利の方が得をしていたということもありえます。
支払利息差額の約300万円は金利上昇のリスクに備えたいわば保険のようなものですのでその保険に入るか入らないかはよく考えて決めていただく必要があります。
金融機関の住宅ローンの中には固定金利期間選択型というものもあります。
主に3年固定、5年固定、10年固定などがあり選んだ期間は固定金利でその選択期間が経過した後はまた固定にするのか変動に切り替えるのかを選べるローンです。
「固定」という文言が入っていますが初めからトータルの支払金額が確定していないということで変動金利の部類に入ります。
一見このローンが一番バランスが良く見えますが当初期間経過後に再度選択をした時に、初めから変動や固定を選んでいた人たちに比べて高い金利設定になっていることが多いので注意が必要です。
主に選択期間終了後に大きく繰り上げ返済(貯金などを使って借り入れ残高を減らすこと)を考えている人に向いています。
このように住宅ローンは大きく分けると2種類しかなく、この2種類をベースにして各金融機関でローン商品を作っています。少し前までは金融機関によって金利に差がありましたが近年超低金利時代が続いているので金融機関の差がなくなってきたような気がします。
どのタイプのローンでもメリット、デメリットはありますし、契約時にはどのローンを選択することが正解なのかは分かりません。
ですから自分たちの年齢、年収、貯蓄状況、今から未来にかけての家族構成などを加味して自分たちにはどのローンが合っているのかを考えてください。
不安があるようでしたらライフプランのシミュレーションをしてみることをお勧めします。
ライフプランのシミュレーションをすることで今までよくわからなかった自分たちの状況やこれから先生きていく中でどれくらいのお金がかかるのかがわかりますので、家づくりの資金計画に大きく役立ちます。
四つ葉工房では希望される方に無料でライフプランを作成しておりますのでまずはお気軽にご相談ください。
今後住宅ローンにセットで付いている団体信用生命保険(団信)のことなどもお話ししていく予定ですのでお楽しみに♪
また住宅ローンに関して個別にもっと詳しく話を聞きたいという方もぜひご連絡ください。
電話、メールの他LINEでもお受けしております。