全館空調とは?
こんにちは。
茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
暑い!梅雨はどこに行った?と皆さんと同じことを思っている今日この頃です。
6月は窓を開けて風通しとサーキュレーターで乗り切ってやるぜ!と思っていましたが6月の終わりころは我慢せずにエアコンで冷房しておりました。
我慢のエコは返って良くないので、断熱スペックを上げて、少ない電力で暮らす省エネが良いですね。
今日も28℃設定でエアコンをノロノロと稼働させながらブログを書いております。
さて、本題に入ります。
家づくりを検討されている方で「全館空調」というワードを耳にされる方は多いかと思います。
今回のブログではこの全館空調のことについてなるべく簡単にお話しできればと思います。
そもそも全館空調とは?
簡単に言うと、全館空調とは家全体(全館)の温湿度(空調)を一つの機械で管理しようという考え方です。
もともと日本では局所空調の考え方がありました。
例えば真冬にリビングや在室している居室を閉め切って暖房を付けて室温を快適に暖めるというのが分かりやすいかと思います。
その結果、お風呂に入ろうとして暖かいリビングや居室から廊下に出た時に「寒っ!」となり、脱衣場に入ると更に寒くなり、震えながら服を脱ぎ、急いで暖かいお湯を浴び、ホッとする。ということになりますね。
実はこの状態は知らず知らずのうちに身体を痛めていることになります。
寒いと血管が収縮し、暖かいお湯に浸かると血管が膨張します。短時間で血圧が極端に上下動することになります。
お風呂場やトイレで人が倒れてしまう、ヒートショックにはこういった背景があるのです。
なのでそういったことを少なくするために、家全体を一つの大部屋と考え、小部屋間の温度差を少なくしようという考え方が全館空調です。
そしてそれを実現するためのツールや建材をパッケージ化しているのが全館空調システムです。全館空調の中に計画換気システムを併用しているものもあります。
計画換気については以前書いたブログがありますので、お時間がある方はぜひそちらもご覧ください→計画換気の基本
全館空調と全館空調システムは別に考えてください。
なぜかというと、例えばある程度の高気密高断熱住宅にして空気の通り道をしっかりと考えた設計ができれば例えばリビングに付けた普通の壁掛けエアコン一台で全館の温度差を少なくすることは可能だからです。
サーキュレーターを併用したり、居室や非居室の扉を開けておくなど、ある程度住まい方の工夫は必要です。
また夏と冬では熱移動のロジックが正反対になるため、冷房と暖房は個別検討することをお勧めします。
わざわざ高いお金を払ってそのうち壊れてしまう全館空調システムを導入しなくても全館空調は可能となります。
全館空調はお金をかけてまで導入する価値があるくらいの快適性は得られますが、何十年も住む家と考えるとメンテナンスのことは大きな課題として残ります。
もちろん壁掛けエアコンもそのうち壊れてしまいますが、交換費用やメンテナンスコストは壁掛けエアコンの方が格段に抑えられます。
賛否両論ありますが、床下エアコン、小屋裏エアコンなども全館空調の部類に入ります。
全館空調システムは営業マンから聞かされると、夢のような話に聞こえますが、もちろんデメリットもあるという事も忘れないでください。
ここから話を広げると止まらなくなりそうなのでまた次回書きます。
ちなみに私は全館空調の考え方は大賛成ですが、壁掛けエアコン以外の全館空調システムは色々と考えると微妙派です。
機械ものはいつか壊れるので、メンテナンス優先という考え方です。
そこら辺も次回詳しく!
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀