お知らせ

全館空調!これだけは注意してください!

こんにちは。

茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。

今週前半の暑さは異常でしたね。

後半は割と過ごしやすかったです。

これからさらに暑さが厳しくなりますが楽しく乗り切りましょう!

さて、今回は前回からの続き!

全館空調は昨今の家づくりの中で人気のワードの一つだと思われます。

色々な会社で取り入れられていて今どれくらいの種類があるのか把握できません。

そもそも全館空調って?

簡潔に述べると一つの機械で家全体(全館)の冷暖房や換気(空調)をコントロールする仕組みのことです。

前回、全館空調について書いてみました。

少し前には計画換気のことも書いてみました。

お時間がある方はぜひご覧ください。

全館空調とは?

計画換気の基本

とても快適で冷暖房も計画換気も一台で間に合ってしまう。しかも光熱費もお得(あくまでメーカー談。)

「とりあえず分からないから行って見ようか」というノリで入ったハウスメーカーの展示場で営業さんから全館空調システムの話を聞いたら一発で心持っていかれますw

それくらい魅力のあるシステムだと思うのですが、それは重大なデメリットを説明していないからです。

なので全館空調システムを採用したいとお考えの方にはぜひデメリットも知っていただいて、その上で判断してもらえればなぁと思います。

賛否あるのはダクト式

全館空調システムには様々なものがあり、ひとえにこれが全館空調と言えるものはありません。別ブログでも書きましたが一つの機械で空調をまかなえれば良いのですからリビングに設置した壁掛けエアコン1台で全館空調という事もあります。

その中で特に問題なのはダクト式と言われるタイプの空調方式です。

全能 バスト 選出する 全館 空調 ダクト - satsuki-y.jp さん
写真のように一つの機械から各部屋にダクトを送り、空調をコントロールします。

ダクト式のメリットは大きいです。各部屋にダクトを介して冷やしたり、温めたりした空気を送るので、部屋ごとの温度ムラは小さくなります。

おそらくすべての全館空調の中でもメリットだけを考えると一番良い方式です。

ただし、デメリットも一番大きいのがダクト式です。

メンテナンス性に?が付く

人は空気がなくては生きていけません。

空気の考え方 | 【公式】無添加住宅静岡中央

このグラフを見ても分かるように一生涯のうちに体内に入る物質の約8割は空気となります。その中でも室内の空気が半分以上の割合を占めます。

そうなると室内の空気を整えることは健康で快適に暮らすためにはとても重要になります。

ダクト方式の場合ダクトを通って、部屋に空気が送られます。

そうなるとダクト内が綺麗になっていなければ綺麗な空気は送られてきません。

使っているとダクト内には汚れと同時にカビやアレルゲンなどの有害物質も発生します。

全館空調のカビ掃除
数年経ったダクト内の状態

汚れたら掃除をすればいいだけのことなのですが、その掃除のしづらさが一番の悩みどころです。

以前、全館空調の空調工事をしている方と話をした時にこのことについて聞いてみました。

私「ダクト内ってどうやって掃除するんですか?」

空調屋さん「いや掃除なんかできないですよ。先のことを考えたら怖いですよね」

私「…」

ネットで調べるとそういった清掃業者の方もいるようですが、おそらく壁掛けエアコンの清掃代と比べると金額も跳ね上がるでしょうし、どこまできれいにできるのかは不明です。

ただダクト式の場合は、ダクトを介して冷暖房された空気が直接各場所に送られるので、快適性は本当に素晴らしいんですよねぇ。

家は定期的に買い替えるものではなく一生住むモノと考えれば、メンテナンス性が悪いどころか、そもそもメンテナンスができない設備システムを導入することはありえません。

ハウスメーカーも目新しいもので他社と競合するのではなく、お施主さんの一生涯に寄り添った商品開発をしてもらいたいものです。

断熱性能も重要!

全館空調のメリットの一つにランニングコストの良さがあります。

ですが、それは設備の省エネ性能よりも、その家の断熱気密スペックによる影響が大きいので全館空調を検討する際には最低でもHEAT20 G1グレード、出来ればG2グレード以上まで断熱性能を上げておきたいですね。工事費はかかるかもしれませんが長い目で見たらそちらの方がお得です。住宅ローンは30年ほどで終わりますが、電気代は住んでいる限り一生かかります。長生きすればするほどお得です。

断熱性能があまり高くないのに全館空調システムを導入するのは電気の無駄遣いになってしまうと思いますので、あまりお勧めできません。

まとめ

全館空調には大きな魅力がありますが、反面デメリットも存在します。

ダクトレスの全館空調や、床下エアコンなどメンテナンスがしやすい全館空調方式もありますので全館空調すべてが同じではないという事も知っておいてください。

個人的には全館空調は冬だけ床下エアコンにして、夏は間取りに応じて各部屋で壁掛けエアコンが「リスク、コスト、メンテナンス」を考えた時に一番良いのかなと今は思います。

そのうち変わるかもしれませんけれどね。

それでは、また(^^)/

🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀

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