床は何にする?
少し遅いですが、あけましておめでとうございます。
四つ葉工房の篠﨑です。
今回は内装の印象に大きく影響する床材のお話です。
過去の自然素材の投稿についてはこちらも見てください→自然素材っていいと思いますか?
床材って実はかなりの種類があります。
国内のメーカーでもリクシル、ウッドワン、大建、YKK、永大産業、パナソニック、旭ウッドテック、ノダ、東洋テックス、南海プライウッド、三協、etc…
各メーカーが床材だけのカタログを作れるほどラインナップを揃えていますので、おそらく住宅用建材の中でも圧倒的に種類が多いのが床材です。
床用のタイルやビニール系のクッションフロアも入れたら更に膨大になりますが、今回は木質系床材のみのお話です。
先ほども述べましたが、床材はかなりの種類があります。ですが大きく分けて3種類しかありません。
それは『無垢』か『少し無垢』か『無垢じゃない』かです。
初めにそれぞれの説明します。
『無垢』
『無垢』とは混じりもののない素材そのもの という意味です。
したがって建築業界では山から切り出した木をつなぎ合わせたりしないで一枚板を加工したものを無垢材と呼びます。
無垢材は天然の木を乾燥、加工してそのまま使っています。仕上げは、無塗装、オイル塗装、ウレタン塗装などがあります。
種類としてはこれまた豊富で、住宅でよく使われるものだけでも
スギ、ヒノキ、マツ、ナラ(オーク)、サクラ、パイン、ウォールナット、ヒバ、ケヤキなどたくさんの種類があり産地によってさらに細かく分類されます。
特性も樹種によって違いますが一番の特性は蓄熱性があることです。(ケヤキなどの硬い木はほとんどありませんが)
これによって無垢じゃない合板フローリングでは絶対に出ないほんのりとした温かさが感じられます。
デメリットとしては柔らかい木は特に傷がつきやすかったり湿度による伸び縮みで隙間が空いたり歩いている時に音がなってしまう可能性があることです。
『無垢じゃない床材』
これはおそらく今の住宅ではほとんどの家に使われていると思います。
合板(ベニヤ)などで形を作り表面にシートを貼ったものや突板と言って髪の毛くらいの厚みの木を貼り付けたものを言います。当然温かみは感じられません。
特徴としては工場の加工精度の良さと伸び縮みがほとんどないこと、デザインが豊富にあること、モノによっては傷が付きづらかったり、最近では抗菌、抗ウイルスなどを売りにしている商品も出ていたり、と機能性にも豊富な種類があります。
『少し無垢材』
少し無垢材という表現は少しおかしいですが、これは下地を合板で作り表面に5ミリ程度の少し厚めの木を貼り付けています。
いわゆるハイブリットです。下地を合板で作っているので無垢材と比べて変形が少ないですし、突板よりも厚い木を貼っているので無垢材ほどではありませんが温かみを感じられます。
見た目も無垢そのものの雰囲気になり、仕上がった部屋を見るとプロでも見分けがつきません。
デメリットとしては種類が少なく、コストも高めです。
私は大工として数多くの床材を実際に手に取り使ってきました。
もっと掘り下げて説明すれば小冊子1冊分くらい話せますが、少し長くなってしまいましたので今回はここまでにします。
最後に個人的におススメしているのは
『無垢』一択です。
理由が知りたい方には、しっかりとお話ししますので連絡お待ちしています(^^)/
ご連絡はLINEが便利です。
それでは、また!