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気密測定は必要か?

筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。

耐震性能や断熱性能は設計時にシミュレーションをすれば分かります。でも図面や仕様だけでは、数値に表せない性能値があります。

それが気密性能値です。C値という名称があります。

C値とは、分かりやすく言うとその家の隙間の面積の事です。隙間の面積ですからこのC値が低ければ低いほど隙間が少ないことになり「高気密」となります。

高気密になればなるほど、冷暖房の損失が少なくなり、換気で窓を開けた時も風がしっかりと入ってくるようになるなど、メリットは大きいです。

ではどのように数値を出すかというと、実際の工事現場で機械を用いて測定するしかありません。

実際の気密測定の様子

性能にこだわっている建築会社は基準となるC値を公表しています。

しかし、実際にその性能値がしっかりとクリアできているかは工事現場で測定しないと分かりません。

気密測定はお金がかかります。業者さんによって違いますが、5万円から10万円程度が相場です。

何千万円という建築予算の中では錯覚してしまいますが、実際には決して安い額ではありません。そのお金はお施主様の大切なお金の中からいただかなければいけません。

現在、全国の工務店でしっかりと全棟気密測定を行っている工務店は10%以下だと言われています。

でもその費用をしっかりと見積もりの中に計上している工務店は意識が高いと思います。その理由を次で説明します。

気密測定は性能値を出すためだけにやるわけではない

実はC値というものは、工法や仕様する断熱材の種類、建物の形状などによって良い結果が出やすいものと、出にくいものがあります。

ですので数値の大小だけで競うのはナンセンスだと思っています。実際にC値が0.1変わっただけで明らかに体感が変わるということはありません。

それよりも重要なのはきちんとした工事をしているかの方が大切です。

いつも気密測定を行っている工務店は、自社仕様のおおよその気密測定値は予想できます。

そこで実際に気密測定をしてみて、予想通りならいいのですが、いつもより悪い結果が出た場合は、工事中であれば、その場で原因を探し出して、対処することが出来ます。

断熱気密工事は建物の形状や工法、断熱材の種類などで数値が変わると言いましたが、現場環境による工事のやりやすさや、職人さんの技量によってもバラつきが出やすいのが現実です。

これをしっかりと理解していないと、いくら良い断熱材を使っていても、断熱材の本来の性能値が発揮できず「高性能住宅のはずなのに実際に住んでみたら寒い」という最悪の結果にもなりかねません。

家づくりには地盤調査、基礎の鉄筋検査、構造の検査などは今は必須項目になっておりますので、気密測定も「断熱気密工事の検査」という感覚でいることが大切ではないでしょうか?

まとめ

今まで話をしてきましたが、では実際にどの程度のC値が良いのでしょうか?

一般的にはC値1.0以下で高気密住宅と言われますが、実際に本当に気密性能や工事に対して自信を持っている会社であれば、C値0.5以下は当たり前のように出せます。

当社ではC値は0.4以下を合格ラインに設定しています。もちろん実際の数値はもっと良いです。

気密測定は性能値を出すための工程ではありますが、工務店に対する通信簿(テスト)のようなものでもあるということです。

それでは、また(^^)/

ZEH

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