自然素材っていいと思いますか?
最近蒸し暑さが結構出てきましたね。
こんばんは!四つ葉工房の篠﨑です。
タイトルだけ見ると私が自然素材否定派かと思われそうですが、バリバリの自然素材推しですw
これから何回かに分けて自然素材の話をしようと思います。
ここでいう自然素材は天井、床、壁などの内装に使われる材料の事として話をします。
なかなか根強い人気の自然素材!!
なんでもかんでも『自然素材』ってフレーズを聞くだけで良いものってイメージありませんか?
自然素材を一番の売りにしている工務店さんはかなり多いですね。
逆に全国展開しているような大手ハウスメーカーで「素材」ではなく『自然素材』を売りにしている会社は私は聞いたことがありません(あったらごめんなさい)。
もちろんオプション対応はほとんどの会社がされていると思います。
理由はなんだと思いますか?
それは自然素材が非常にクレームになりやすいからです。
床材では床に隙間ができてしまったり歩いているときにギーギー音がしたり(床鳴り)することもありますし、壁の珪藻土などは窓の周りや部屋の角にヒビが入ったりします。
こういったことをクレームとして指摘されてしまうと、棟数を数多くこなさなければいけない大手ハウスメーカーでは対応が難しくなってしまいます。
施工物件が多いので、自然素材に慣れている職人さんばかりを確保できないということもあるかと思います。
ですので大手のハウスメーカーでは、自然素材が良い悪いは別にして、提案しづらい状況になりますので、自然素材ではなく耐震や断熱など別の性能を売りにして、お客様に提案していくことになります。
逆に規模の小さい工務店などは、大手ハウスメーカーのように自社で商品開発をしたり、テストをしたりするコストを掛けることは出来ませんが、自然素材をアピールするだけで、大手と差別化ができることになります。
それと工務店の社長は大工出身の方も多いので、自然素材の扱いに慣れていたり、単純に好きな人が多いことも背景にあると思います。私もその一人です。
結局のところ自然素材はどうなのか?
もちろん自然素材にはメリットもあるしデメリットもあります。
自然素材のメリットとデメリットの両方を知ったうえで、判断することが大切ですので少しずつお話ししていこうと思います。
次回はまず床材についてお話ししたいと思います。