お知らせ

UA値とは?

こんにちは。

茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。

クリスマスはいかがお過ごしでしたか?

我が家にも例年通りサンタさんが来ました。

さすがに小3の長女は感づいており、「ねぇ、学校で『サンタなんかいないよ。枕元にプレゼントおいてるのはお父さんだからね』って言われたんだけど、本当はどうなのよ」と言われ、その場は濁しましたが、学校での子供の立場を考えたら「本当はプレゼントを置いているのはサンタさんじゃないんだけど、妹たちにはもう少しだけ内緒にしててね」と言いたいところですが、いまだ言えず、毎年家に来てくれるサンタさんにお礼の手紙を書いているのですが、今年は「きっと親に向けて書いているんだろうなぁ」と思いながら読ませていただきました。

クリスマスが終わるとすぐ新しい年が始まりますね。

30歳を過ぎたあたりから一気に年数が経つのが早くなった気がします。

今年もあっという間でした。

でも振り返れば新しい出会いや経験もたくさんあり、周りでも様々な変化があり、それなりに色々あった一年だった気がします。

振り返ると月日が経つのは早いですが、確実に大きな変化は起きていて、それに気づかずダラダラ過ごしているとあっという間に取り残されてしまうんだろうなと、最近よく思うようになりました。

なので実際にできることはあまり多くないかもしれませんが、チャレンジ精神だけは忘れずに過ごしていきたいと思います。

個人的な話ですが私は2年連続でお正月に流行病にかかっており、あまり良い新年を迎えられていなかったので、さすがに今年は体調ばっちりのお正月を満喫したいです。

さて今回のお題ですが、断熱の基本的な数値となるUA値について。

家づくりにおいて「良い家」を建てようと思ったらある程度の住まい手さんの勉強は必要になると思っています。

家づくりの正しい知識を覚えることで「ものさし」ができ、きちんと判断できるようになります。

その中でもUA値は家づくりの初歩ですので縁あって今回のブログに目を通してくださった方はぜひこの機会に覚えてください。

家づくりを勉強されている方はご存じの方も多いかと思いますが、おさらいだと思ってお付き合いください。

このブログでは一般の方向けに書いておりますので極力簡潔に分かりやすく書くつもりではありますが、少し難しい話なので分かりづらかったらごめんなさい!

UA値とは?

UA値とは住宅における断熱性能を表す性能値の一つです。
正式名称は「外皮平均熱貫流率」と呼び、UA値はその略称となります。
Uが箇所ごとの熱貫流率(部材の厚み等の条件を考慮した断熱性能と思っていただいてOKです)となり、Aはアベレージ、つまり平均ということです。
単位は「W/㎡K(ワット パー ヘイベー ケルビン)」と呼びます。

屋根(天井)、壁、床(基礎)、開口部(窓やドア)といった内部と外部の境界にあり、熱の出入りをする箇所を外皮と呼び、それぞれの箇所の部材構成によって決められた熱貫流率(U値)を、外皮の表面積で割った値となり、A(アベレージ、平均という意味)を付けてUA値です。

単位の中の㎡は1㎡あたりを意味し、Kは温度差を表しています。

簡単にまとめると、その家から内外温度差1℃につき1㎡あたりにどれくらいの熱(W)が逃げていくのかをならして数値化したものです。

よって数値が小さいほど熱が移動しにくくなり、断熱性能が高いということになります。

UA値の基準値

Ua値には最低基準が決められていますが、それは地域によって違います。

UA値とは?断熱等級の基準と家づくりのポイントを解説|家づくりコラム|ウィザースパーク|ウィザースホーム

上の表が地域ごとの基準値となります。今は断熱等級4以上しか建てられないことになっています。

ご自分の住んでいる地域の正確な区分情報が知りたい方はこちらでご確認ください。(PDFファイルです)
地域区分表

茨城県では半分以上が5地域で残りは6地域、一部だけ4地域もあります。

今回はUA値の基本の話だけをしようと思っているので、どれが良いという話はしませんが地域ごとに基準も変わり、断熱等級〇というのも数値は地域で変わってくるということを覚えておいてください。

一般的には断熱等級6になると高断熱のカテゴリーに入ると思うのですが5地域の下限基準値のUA値0.46だと北海道などの寒冷地ではギリギリ建てられるくらいの性能値なんですね。たまに北海道に住んでいる人が関東あたりに来ると「ウチより寒い」と言う話を聞きますが、こういう表で比較すると納得できますね。

余談ですが住宅先進国では基準はもっと厳しく、ドイツでは日本の基準で言う所の断熱等級7クラスでないと違法になってしまい、家が建てられないそうです。

戦後の住宅不足の頃からバブルまで日本では「質より量」を優先してしまったという背景があり、その流れが断ち切れなかったことが、今の空き家問題などにもつながってしまったと言われております。

仕方ないとは思いますが、世界的にみると日本の住宅の断熱レベルは遅れていると言われてしまうのも仕方がないですね。

換気による熱損失は含まれない

今の日本の決まりでは2時間に1回以上家の中の空気が入れ替わるように換気計画をしなくてはいけません。24時間換気や計画換気と呼ばれます。

計画換気については過去ブログにもありますのでよろしければそちらもご覧ください。
計画換気の基本

春や秋などの中間期は内外の温度差が比較的少ないため影響は少ないですが真夏や真冬は内外の温度差が大きいので夏は暑い空気が、冬は冷たい空気が家の中に侵入してくることになります。

この時に発生する熱の損失はUA値には反映されません。

他に断熱性能で使われているQ値(熱損失係数)という値もありますが、こちらは換気による熱損失まで含んでいますが、断熱部分の表面積で割るUA値と違い、床面積で割るという計算なので、建物の形状による差異が出やすいという致命的なデメリットがあり、今はUA値が主流となっています。

まとめ

今回はUA値について基本的なお話をしてみました。

あくまでも基本のお話なのでどのくらいの数値にすればいいのか、断熱等級を1上げるとどれくらい影響が出るのか、お金をかけて断熱性能を上げて元が取れるのかなどは書いておりませんのでまた別の機会に!

それでは、また(^^)/

おそらく今年のブログは今回が最後になります。

よいお年を~

🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市北西部で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀

ZEH

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