あまり知られていない住宅ローンと生命保険の関係
こんにちは、茨城県筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
今日のテーマは「生命保険」です。
「あれ?これ家づくりの話じゃないの?」「家づくりと生命保険って関係あるの?」
と思われる方もいるかもしれません。
実はけっこう深い関わりがあります。
厳密には家づくりというより、住宅ローンと生命保険が関係あります。
私は住宅ローンアドバイザーとFP3級の資格を持っており、住宅ローンと保険の両方に多少の知識があります。
そこで今回はあまり他では聞けない住宅ローンと生命保険の関係についてお話ししたいと思います。
前置きしておきますが、私は保険屋さんではありません。
生命保険は何のために入るのか?
「生命保険」という名の保険商品。
今の社会人はほとんどの方が何かしらの生命保険に加入していると思います。
でも、何の為に入っているのか考えたことはありますか?
社会人になった時に、親や周りの人に「社会人なんだから保険に入ったら?」と言われて何となく入った人もいれば、医療保険を付けるために生命保険に入るという方もいるでしょう。
でも生命保険に入るべき本当の理由は
「万が一のことがあった時に残された大切な人のため」
であるべきだと思います。
つまり結婚すれば配偶者のためであり、子供がいれば子供の生活費や教育費を賄うため、高齢の方であれば自分の葬儀代や遺産整理の足しにしてもらうため、ということになります。
どんな保険でも同じなのですが、保険というのは補償を大きくすればするほど、保険金額が大きくなる傾向があります。
ですから保険に加入する際には、配偶者がいるのか、子供は何人いるのか、住まいはどうするのか、どのような生活スタイル(生活費)なのか、などをしっかりと加味して、どのような保険に入ることが良いのかを検討することが望まれます。
ではそんな生命保険がなぜ住宅ローンと関係してくるのかを説明します。
住宅ローンに付いている団体信用生命保険
団体信用生命保険(以下、団信)という言葉を聞いたことはありますか?
団信とは住宅ローンの支払期間中に借主に万が一のことがあった場合に、残りの残金をすべて保険で支払ってくれるという制度です。
今の住宅ローンはフラット35を除き、変動金利や固定金利を問わず、団信の加入が必須となっています。
もちろん保険料は利息の中に含まれているのですが、保険料は微々たるもので、これは本当に素晴らしい制度です。
もし団信という保険がなく、一家の大黒柱を急に亡くしてしまったら、場合によっては何千万円という返済を、残された配偶者が小さい子供を抱えて払っていかなければならない、というケースもあるでしょう。
逆を言えば住宅ローンを組んで団信に加入すれば、一家の大黒柱に、もしものことがあっても、残された家族に住まいは残してあげられるということになります。
先ほどの生命保険の話に戻します。
仮に夫婦と子供2人の4人家族で賃貸アパートに住んでいたとします。
その家の大黒柱が旦那さんだったとすると、旦那さんが入るべき生命保険は、奥さんと子供二人の生活費(奥さんの収入により変動する)と子供二人の社会人になるまでの養育費、そして住まいの賃貸料が最低限の補償となります。
それをベースに生命保険の内容を組み立てます。
ところが家やマンションを買って住宅ローンを組めば、住まいの賃貸料は住宅ローンの団信が賄ってくれますので、その分の補償を減らして保険の支払額を減らすことが出来ます。
結婚、出産、そして家を持つ、というのは、ご自分のライフプランにおいて大きな転換期となります。
その転換期に保険を見直すと、足りない補償をどうするか考える良い機会になったり、思いがけず無駄な保険を削ることが出来て家計が楽になるかもしれません。
最後にもう一つ!
生命保険には多くの場合、医療保険が付いています。
突然の事故や病気などに対応するもので、多くの人がここの補償を厚くする傾向があります。保険証券を見てもらうと分かるのですが、支払っている保険料の内訳の中でもかなりのウェートを占めています。つまり医療保険は高額です。
もちろん、いざという時の保険なので補償を手厚くするのは、悪いことではありませんが、むやみやたらにお金をかけるのは考えた方が良いです。
それは国民の全員が持っている健康保険証が「私傷病手当金(社保のみ)」と「高額医療費制度」という、すごい力を持っているからです。
私傷病手当金と高額医療費制度については長くなるので説明は省きますが、興味のある方は調べてみてください。
ここら辺を踏まえて保険を見直すと医療保険も少し削れるかもしれません。
保険の見直しは、絶対に信頼できるプロの保険屋さんに頼みましょう!
それでは、また(^^)/
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