ドイツと比べても…
こんにちは
筑西市の工務店、四つ葉工房の篠﨑です。
タイトルを見て今回、何の話をしようとしているか分かった方はかなりの勉強家の方です(^^)
高性能住宅をウリにされている方でたまにいらっしゃるのが「日本はドイツなどのヨーロッパの国々と比べて住宅の断熱性能が大きく遅れている」とおっしゃっている方です。
私はドイツや北欧に行ったことはありませんので、良くわかりませんが、ドイツに行って見てきた方は、そう思う方が多いようです。
そこで家づくりの断熱についての考え方をブラッシュアップしていくことは良いことだと思いますが、一つだけ気になることがあります。
それは日本とドイツの緯度の違いです。
色々と興味深いのですが、日本を横にスライドさせてヨーロッパに持っていくとこうなります。
関東地域はもはやアフリカ大陸に入っていますね。
茨城県の土浦市とベルリンでは緯度は約16度違います。
平均最高気温は土浦市の方が約8.5℃高く、平均最低気温はベルリンの方が約1℃低いです。
そして平均の月日照時間は土浦市の方が約150時間多いです。冬だけで見ると約2倍の日照時間の差があります。
なのでドイツの家づくりにおいて窓に求められるのは、ひたすら断熱性能です。
日本では冬の日射を取り込むことで暖房費を抑える家づくりが可能です。
まとめ
今回のお話はいかがでしたか?
誤解のないように言っておきますが、ドイツと日本の断熱性能を比べるのがおかしいとは全く思っていません。
意外と知られていないのですが、日本の建築基準の断熱性能値はびっくりするほど低く、例えばドイツでは断熱性能に関しては数値上、日本の倍以上の高性能値でないと新築の許可は出してもらえません。日本のようにローコスト建売がバンバン建てられることはあり得ないのです。
そのことが良いのか悪いのか?何が正解か、誰が悪いとかそういう次元の話ではなく、そういう法整備や流れを作ってきた行政と、それを容認しているドイツ国民の環境に対する意識が無意識レベルで高いという事です。
なのでドイツ基準の断熱性能に影響を受けて断熱性能を上げようと思うことは全く悪いことではないと思います。むしろ良いことだと思います。私も機会があればドイツの家づくりを学んでみたいです。
ただ、窓に関してはドイツの考え方と日本の考え方は少し違っても良いのではないかと思い、今回ブログにしてみました。
ちなみにドイツの窓メーカーも最近は窓の外側にアルミを使ったりしているそうです。
それでは、また(^^)/
🍀四つ葉工房は茨城県筑西市を中心に下妻市、結城市、桜川市、八千代町、つくば市で「高耐震、高気密、高断熱、高耐久、自然素材」をベースに「デザイン×性能×コスト」のバランスを重視した新築の注文住宅やリフォーム、リノベーションといった家づくりを行っている工務店です🍀